Page 4 / 5 1ページ目から読む

BiSとSiSの映画が公開――何が生まれて、何が死んだ? 誰が殺した?

 元マネージャーである渡辺淳之介と、サウンド・プロデューサーの松隈ケンタ、そして結成メンバーだったプー・ルイが改めて手を組み、2016年7月8日に再始動を宣言したBiS。すぐにメンバー募集がスタートし、選考を経た9月1日より最終オーディションの合宿審査が始まりました。そこから生まれた2つの映画こそ、ここで紹介する「劇場版 BiS誕生の詩」と「WHO KiLLED IDOL ? -SiS消滅の詩-」です。映画が2つ生まれたように、オーディションからも2つのグループが生まれたわけですが、そのうちの1つは結果的に消滅することになりました。消滅したグループの名は、BiSの公式ライヴァルとして設定されたSiS(仮)。プー・ルイを中心とする新生BiSがお披露目を行ってから数週間後、9月25日にSiSもお披露目ライヴを行いますが、その翌日に〈結成責任者である清水(マネージャー)がグループ活動に対して重大な背任行為を行った為〉とのアナウンスで解散を発表。放り出される格好になったSiSメンバーのうち3人が、後にGANG PARADEに電撃加入したのは衆知の通りです。今回の「WHO KiLLED IDOL ? -SiS消滅の詩-」は舞台裏を追っていたエリザベス宮地監督のドキュメンタリー作品になります。

 そもそも「劇場版 BiS誕生の詩」はスペースシャワーTVの番組用に撮影されていた素材を元にしたドキュメンタリー。監督はかの「BiSキャノンボール」でもお馴染みのAV監督/ドキュメンタリストのカンパニー松尾で、こちらはいわゆる〈素人がアイドルに生まれ変わる瞬間〉を捉えたオーディション密着型のドキュメンタリー作品。一方の「WHO KiLLED IDOL ? -SiS消滅の詩-」は、さまざまな憶測を呼んだ舞台裏の現実を、オーディションを手伝っていた学生インターンの目線も借りながら綴っていきます。誰がゲームを動かしているのか、大人なら身につまされそうな現実。最後まで解けない疑問も出てきたり、非常にお○○○い問題作となっています。  *狛犬

 

「劇場版 BiS誕生の詩」
監督/カンパニー松尾 プロデューサー/高根順次
出演/BiS、BiSオーディション参加者、渡辺淳之介、清水大充エリザベス宮地、高根順次、カンパニー松尾、バクシーシ山下ビーバップみのるタートル今田、嵐山みちる、梁井一
企画・製作・著作・配給・宣伝/SPACE SHOWER FILMS
1月28日よりポレポレ東中野にて公開、以降の予定は〈http://bis-reborn.jp/
(C)2017 SPACE SHOWER NETWORKS INC.

 

「WHO KiLLED IDOL ? -SiS消滅の詩-」
監督/エリザベス宮地 プロデューサー/高根順次
出演/BiS、SiS、GANG PARADE / 渡辺淳之介、清水大充、エリザベス宮地、高根順次、バクシーシ山下、ビーバップみのる、タートル今田、梁井一、嵐山みちる、カンパニー松尾
企画・製作・著作・配給・宣伝/SPACE SHOWER FILMS
2月4日よりテアトル新宿にて公開、以降の予定は〈http://killidol.jp/
(C)2017 SPACE SHOWER NETWORKS INC.