春色の青春小節を描く7人体制で初のシングルが完成!

 楽曲の良さでかねてから高評価を集めてきたSTARDUST PLANET所属のアイドル・グループで、このたびスタプラ研究生から宮沢友と若菜こはるを迎え入れて7人組になったukka。結成9年目でグループの色を確立する一方、まだ中学生の2名が加わったことでフレッシュな空気も吹き込まれたようです。

宮沢友「ukkaの楽曲はJ-Pop寄りのイメージがあって、リズムに乗りながら楽しんで聴ける曲が多いし、メンバーカラーがないので衣装が統一されているところも魅力です」

芹澤もあ「最近は〈THE かわいい〉っていう衣装のアイドルさんが増えてると思うんですけど、私たちは清楚で青春感のある衣装が多くて。楽曲もかわいいだけでなく、かっこよさや大人っぽい面、いろんな表情を見せられるグループだと思います」

茜 空「初期から私と村星と芹澤がいて、次に結城と葵が入って、そこに宮沢と若菜が最近加入したので、だいたい3期に分かれているんですけど、いまはそれがグループの強みになっていると感じていて。ライヴ中は先輩・後輩の壁も全然ないし、MCで後輩が先輩に絡んだりすることもあって、いい意味で緊張感もありつつ楽しい雰囲気が出ていると思います」

 そんな7人の門出を飾るのが、現体制で初めての音源となったニュー・シングルの“Overnight Rainbow”。溌剌とした歌声も印象的な表題曲は春めいたディスコ・ポップに仕上がっています。

ukka 『Overnight Rainbow』 インペリアル(2024)

村星りじゅ「ukkaには〈青春小節〉というコンセプトがあって、楽曲やライヴを通してひとつの物語を感じていただけるところが強みなのですが、この曲では新体制になった私たちの新たなストーリーが表現されているように感じていて。サビの〈混ざり合うハーモニー〉という言葉が本当に素敵で、私たちとファンの皆さんで楽しいハーモニーが作れる曲です」

葵るり「7人組になったukkaと虹の7色をかけたタイトルになっているし、振りもメンバー同士でアイコンタクトしたりわちゃわちゃするところが多いんですよ」

若菜こはる「最後の〈いつか叶えたい夢が いつかで終わらないように〉の振りはみんなで見合うんですけど、私と友ちゃんが加入して7人の想いや目標が一緒になったことが実感できて、ukkaに入ることができて本当に良かったなって思えるんです。虹のようにキラキラしていて大好きな曲です」

結城りな「音楽的にも低音が効いていて、ライヴハウスで歌うとズンズン響くんですよ。サビ前の〈セロハンで包んだ 昔の傷跡 かさぶたになる 重ねた分 少しだけ強くなる〉のところはメロディーも曲調も切なくなるんですけど、失敗も重ねることで強くなれるから止まらず進んでいこう、という意味が感じられて、ただ明るいだけじゃないところがお気に入りです」

葵るり:04/7/20生

結城りな:03/4/9生

宮沢友(ゆう):09/2/26生

若菜こはる:10/3/2生

 そんな表題曲から一転、カップリングの“透明”では未来への期待と不安の入り交じった繊細な気持ちが表現されています。

芹澤「私は楽しい曲のほうが気持ちが入りやすくて、切ない表現が苦手なんですけど、この曲は歌詞に共感する部分が多くて、切ない感情がすごく入れやすいです」

村星「儚くて淡い青春感がukkaらしいし、いまを全力で生きている人に向けた応援ソングだと感じています。泣きながら歩いて帰ったときのこととかをすごく思い出すんですよ(笑)」

「全部が経験したことのような歌詞だよね。〈寝転んだまま歌った流行りの曲〉もそうだし、〈眩しすぎるくらいの未来に〉のところも、他のアイドルさんが眩しすぎて見ないようにしていた時期のことを思い出したりして。その部分は私がパートをいただいたんですけど、レコーディングのときも胸がギュッとなったし、気持ちをそのまま伝える勢いで歌いました」

「“Overnight Rainbow”が手を引っ張ってくれる曲だとしたら、“透明”は寄り添って隣を歩くようなイメージがあります」

村星りじゅ:02/10/19生

茜 空(あかねそら):03/3/13生

芹澤もあ:06/1/18生

 もう1曲のカップリング“マーマレード・フレイバー”は、淡い恋心を描いた春風のようなミディアムに。

若菜「この曲は恋している女の子の視点で歌っていて。私は〈「好きだよ……」〉って言うパートをもらっているんですけど、自分で胸がキュンキュンします(笑)」

「1番は自分の中の恋の気持ちが描かれているけど、2番では〈ねぇ、どう見えてる?〉って一歩進もうとしている感じも本当にかわいくて。恋している女の子を応援するような気持ちで歌いました」

宮沢「私は歌詞の〈ほんのり甘くやさしく〉や〈ほろ苦さ〉のところがマーマレードの食レポみたいに味が伝わってくるので、実際にマーマレードのジャムを買って味を確かめたうえでレコーディングに挑みました(笑)」

若菜「3曲とも全然雰囲気が違うけど、どれも違った青春が感じられるので、〈私にもこういう青春があったな〉って共感してもらえるようなシングルになりました」

 そんな充実の一枚を完成し、春には7人で初めての全国ツアーも控えているukka。その虹の先はどんな未来に繋がっているのでしょうか。

村星「まだファンの皆さんにはお伝えしていないヴィジョンをたくさん話し合っているので、それを叶えていけるように、まずは〈ずっとukkaに付いていきたい〉と思っていただけるように成長して、みんなで混ざり合っていけたらと思います!」