でんぱ組.incが2025年にエンディングを迎える。

でんぱ組.incのオフィシャルサイトで、グループが2025年にエンディングを迎えることが発表された。2024年10月8日(火)の〈でんぱの日〉に東京・豊洲PITで開催する公演から全国ツアーをおこない、2025年の初頭にラストライブを実施、そこで活動終了/解散する。メンバーやクルーの話し合いを重ね、この決断に至ったという。

グループのXアカウントでは、新たなアーティスト写真と今回の件を発表したライブのMC動画が公開されている。

運営とメンバーからのコメントは下記のとおり。

でんぱ組.incから皆様へ大切なお知らせ
いつもでんぱ組.incを応援いただきありがとうございます。

この度、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎え、16年にわたる歴史に幕を閉じます。

グループの今後の活動やメンバーそれぞれの未来について、メンバー、クルー交えて話し合いを重ねた中で、「2025年頭にでんぱ組.incとしてのエンディングを迎える」ことを決断いたしました。

2007年にオープンした小さなライブ&バー「秋葉原ディアステージ」から始動したでんぱ組.incは、「萌キュンソングを世界にお届け」のキャッチフレーズの通り、秋葉原から世界へ発信を続けてまいりました。
現在まで16年間という年月を歩み続けることができたのは、グループを見守り、支え続けてくださったファンの皆様の温かい応援があったからこそです。心より感謝申し上げます。

今後の活動につきましては、2024年10月8日「でんぱの日」に豊洲PITで行われる公演を皮切りに、全国ツアーを行い2025年頭のラストライブをもってでんぱ組.incとしての活動のエンディングを飾ります。

でんぱ組.incにしか出来ないステージを、いつも応援してくださっているファンの皆様と一緒に創っていきたいと思います。
最高のエンディングを迎えるその日まで、どうぞよろしくお願いいたします。

 

【メンバーよりコメント】

でんぱ組.inc 古川 未鈴
でんぱ組はエンディングを迎えることになりました。

見返してやろうと自分のために始めたアイドル。
そして何も出来なかった私が唯一やりがいを感じることができたアイドル。

目標を全部達成できたと言ったら嘘になりますが
16年走り切れたこと、全ての方に感謝したいです。
「未鈴はでんぱ辞めたら引きこもりに戻りそう」とよく言われるので、そこだけは頑張りたいと思っています。

応援してくれたファンのみなさま。
何にもなれなかった私をアイドルとしてみてくれてありがとう。
最後まで見届けてもらって、「こんなアイドルいたな」と記憶に残してもらえたら嬉しいです。
それでは。来年まで。またライブで会いましょう!

 

でんぱ組.inc 相沢 梨紗
奇跡みたいな私とみんなの物語にも、最終回があったんだなって気持ちです。

メンバーと出会い、でんぱ組.incの未来を信じてくれる人々が集い、ファンのみんなが一緒に悩みながら走ってくれて今の我々があります。

みんなと見つけた美しい景色や、かけがえのない時間の全てが、私の命の糧になっています。
でんぱ組.incであることが私の誇りです。
生きていてよかったと心から思っています。

永久に「でんぱ組.inc」の成長や変化を見守りながら生きていきたい。
ただの人間の私には、ひとりじゃ叶えられない、あまりに大きすぎる夢です。

「アイドル」という繊細なバランスで成り立つでんぱ組.incの美しさや楽しさを、この先もみんなとずっと慈しみ楽しむ為にどうしたら良いのか?
考えても考えても、何が正解なのか?
自分はどうしたいのか。みんなには何が最善なのか。
やっぱり、今もはっきりした答えは出ていない気がします。

ただ、でんぱ組.incは「エンディング」を迎えることで、本当の意味でみんなのものになるのかな?なんて予感はあります。

激しい寂しさと不安と、愛おしさがぐしゃぐしゃに混ざったこの感情をなんと表現したらよいのかわからないけど、
今までもこれからも、出会ってくれた全ての人に心から感謝しています。忘れません。

我々にこの世界の素敵な姿を沢山見せてくれて、本当にありがとうございます。

我々が生きた証は、みんなの記憶と共に永遠になると信じているから、
私はでんぱ組.incが最高のエンディングを紡ぐ為に、全力を尽くします。

 

でんぱ組.inc 藤咲 彩音
突然の報告で驚かせてしまってごめんなさい。

私はでんぱ組.incのことが大好きです。

たくさんの奇跡があり、歴史があり
“ここにいるみんなで”でんぱ組.incを作ってきました。

いつだって自分自身と戦ってきて、
時代も大きく変わり、不安や後悔も沢山抱えてきたけれど、
自分の人生の半分程でんぱ組.incと一緒に歩んできて、この場所ですいもあまいも学んできて、つまずいて泣いても、この人生でよかったと心の底から思っています。

「本当は身体が朽ちるまで、でんぱ組.incで居たかった。」これが本音だけど、
姿形が見えなくなったとしても、でんぱ組.incの音楽は残り続けます。
寂しくなったら、音楽を沢山聴いてください。
沢山思い出してください。
あなたの心にある、でんぱ組.incとのセーブポイントを大切にしてくれたらそれだけで私は幸せです。

メンバー、でんぱクルーのみなさん、家族、友人、そして応援してくれているみんな。
子どもだった自分を沢山育ててくれた恩義を忘れずに自分自身をさらに大きくレベルアップさせて
関わった全ての人に、恩返しをさせてください。

沢山愛してくれて、見つけてくれて、受け入れてくれて、寄り添ってくれて、支えてくれて、人生を共にしてくれて
感謝してもしきれないくらいみんなのことが大好きです。

少しずつ心を整理して、ゆっくり噛み砕いて、あなたのペースで。

エンディングまで、
ピンキー!らしく全力で踊って、でんぱ組.incらしく全力のライブを届けていきます。

 

でんぱ組.inc 鹿目 凛
いつも応援ありがとうございます。

でんぱ組.incとの出会いは『W.W.D』でした。

学校に行けなかった学生時代、似た境遇のでんぱ組.incに救われ私も彼女達のように変わりたいとアイドル業界に飛び込んで10年。

でんぱ組.incに加入して6年が経ちました。

幾度の困難を乗り越えられてきたのは皆さんの応援のおかげです。

でんぱ組.incの活動を通して
出会えた人や経験は宝物です。

当時の自分がでんぱ組.incに救われたように、私も沢山の人の心を救えるアイドルになれました。

アイドルは私にとって天職です。

しかし、現状維持ではいけないと
考える時が来ました。

更なるステップアップの為
でんぱ組.incメンバーを、アイドルを卒業して
夢だったタレント活動の道に進んで行こうと決めました。

次のステップに繋がる勝負の1年間。

でんぱ組.incでしか成長出来ない事をしっかりと吸収して、みんなで大切に締めくくるエンディングの日まで責任を持って大切に過ごしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

でんぱ組.inc 天沢 璃人
生きてきた中で、自分のもっとも深い“わたし”の部分とふれあえた最高でリアルな4年間でした。
必死になり、鎧でかためていた自分の中の自分が、ちゃんと息をしてくれた。
今は、それがうれしくてたまりません。

これは、自分が生きていく上で最高級の財産です。それをわたしにくれたのは、でんぱ組.incと歴史を紡いでくださったメンバーの皆さま、どんな時もサポートしてくれたクルーの皆さまそしてなにより支えてくださった皆さまのおかげです。
本当に感謝しかありません。ありがとうございます

たくさん泣いたし、迷惑もかけたし、心配もかけてしまったとおもうのですが、いま思い返すと、幸せな想い出ばかりが浮かんできて、どれだけぎゅっとしても、すり抜けていく寂しさとあたたかさをちゃんと感じて、わしは今日も歩いていきます。
でんぱ組.incのメンバーになれて、とってもとっても、幸せです。

かわいいを教えてくれてありがとう。
いろんな世界を見せてくれてありがとう。
あなたの記憶の中にでんぱ組.incの天沢璃人が、存在できてこの上なく幸せです。
エンディングが来るまで残された時間も
一緒に歩んでもらえたら嬉しいです。

そして、終わりを迎えたその先でも悲しい時や苦しい時、ふとした幸せな時も心の中で、でんぱ組が、天沢璃人がひょっこり出てきて背中を押せたらそれこそアイドルとして最大限役目を果たせたなと誇りに思います。
時間は有限ですが想いや記憶は無限大です。
ラストまで脳みそにしっかり刻まれるように
楽しく!萌えキュンをお届けしたいと思います

 

でんぱ組.inc 小鳩 りあ
秋葉原や萌えの文化が大好きで末永く栄えてほしい気持ちと、自分もできるだけ長くこの文化の側に身を置いていたい気持ちでここまで続けてきました。
辿り着いた場所がでんぱ組.incだったことを光栄に思います。
今後もみなさまの中で萌えが生き続けることを願いながらエンディングまで私の役目を全うさせていただきます。

 

でんぱ組.inc 高咲 陽菜
いつも応援してくれる大好きなみなさん、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎えます。
正直、今までにないほどに悔しく、それでいて誇らしい気持ちです。

私はでんぱ組.incの曲をまだまだ歌いたかったし踊っていたかったです。これからも秋葉原から世界へ、もっと大きい夢を見ていたかったです。
小さなヲタクだった私が、大切に紡がれてきたこのグループに入り活動してきて、メンバーとしても、そしてヲタク仲間としても、みんなが変わらずでんぱ組.incを好きでいてくれるかなという気持ちが毎日の課題でした。
私はでんぱ組.incの未来を変えることができる権利と責任がありました。ファンとしてメンバーとして考えて活動できるこの立ち位置は、自分がでんぱ組.incにいる大きな意味だと思っています。自分が加入してから、もっとやれることはなかったのかと毎日考えます。
でもこの選択を自分自身で後悔のないものに変えていく覚悟を持って、この先の未来を生きていきたいです。

でんぱ組.incは本当に私の人生を大きく変えてくれました。
エンディングを迎えて、大好きなでんぱ組.incというひとつの歴史の最後にメンバーとしていられていることが本当に誇らしいです。
これからのでんぱ組.incは、みなさんの心の中であたたかく保管して大切に輝かせてくれたらこんなに嬉しいことはないです。

私はでんぱ組.incをこれからも応援します。愛します。
みなさんもこの先、どうか変わらず笑顔ででんぱ組.incを楽しんでください。

でんぱ組.incの歴史は、2007年に福嶋麻衣子(もふくちゃん)が秋葉原付近にライブイベントスペース&バーの秋葉原ディアステージを開店し、同店の店員だった古川未鈴と小和田あかりからなるユニット、でんぱ組を結成したことに遡る。その後、2009年に西村めめ(相沢梨紗)、夢眠ねむが加入し、でんぱ組.incに改名。2010年にメジャーデビューし、えいたそ(成瀬瑛美)と跡部みぅが加入した。そして翌2011年、1stアルバム『ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!』をリリース。同年に跡部が卒業し、最上もがと藤咲彩音が加入した。2014年には、初めての日本武道館公演をおこなっている。

彼女たちは、『WORLD WIDE DEMPA』(2013年)、『WWDD』(2015年)、『GOGO DEMPA』(2016年)、『ワレワレハデンパグミインクダ』(2019年)、『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』(2020年)、『DEMPARK!!!』(2022年) という7作のアルバムとベストアルバム『WWDBEST 〜電波良好!〜』(2016年)、2作のEPをこれまでに発表している。

でんぱ組.incは、メンバーの卒業と加入を経て、2020年に他のグループを掛け持ちするメンバーも加え10人まで拡大、現在は結成メンバーの古川と相沢、藤咲彩音、鹿目凛、天沢璃人、小鳩りあ、高咲陽菜の7人組。最上もが、夢眠ねむ、成瀬瑛美、根本凪といったアイコニックなメンバーを輩出し、挑戦的かつ多面的な形態の活動で日本のアイドル史を彩ってきた。

〈萌キュンソングを世界にお届け〉というキャッチフレーズを掲げた秋葉原的な萌え文化やオタクカルチャー、サブカルチャーをかけ合わせた独自のマキシマムな音楽・ダンス・ビジュアル表現でファンを魅了し、世界的な活躍もした。“でんでんぱっしょん”“サクラあっぱれーしょん”といったユニークな名曲も残し、まさに唯一無二のアイドルグループだった。

今回の発表は残念だが、来年のエンディングまででんぱ組.incの活動を見送りたい。