ペダル・スティールの達人がブルー・ノートを離れて完成した4年ぶりのニュー・アルバムだが、方向性は良い意味でこれまでと微塵も変わらず。新たにデリック・ホッジをファミリーに迎え入れ、粘着質な黒いグルーヴを湛えながらブルースとロックンロールとファンクとジャズの境界を自由に行き来。ゲスト参加したアンソニー・ハミルトンやダリアス・ラッカーの泥臭いヴォーカルも、バッチリはまっている。

 


ペダル・スティール界のジミヘンことロバート・ランドルフ、3年ぶりの新作はタイトル通り、彼のソウルが爆発した快作! ロバート・グラスパー・エクスペリメントのベーシスト、デリック・ホッジや同様にジミヘンの再来と言われるエリック・ゲイルズをバンドに迎え、レイドバックしながら唸りを上げるスティール。これまで以上にブルース・ロック魂は炸裂させながら、正統派ソウルシンガー、アンソニー・ハミルトンやカントリー&ソウルシンガーのダリアス・ラッカーのゲストヴォーカルやスナーキー・パピーのオルガンマスター、コリー・ヘンリーが全編を覆うゴスペル・フィーリングを盛り立てている。