結成20年も目前の4人から通算18枚目のアルバムが到着。引き続き甲本ヒロトと真島昌利が半分ずつを書いた全12曲入りだが、表現の芯にある無邪気さや瑞々しさは色褪せないどころか、どんどん装飾を削ぎ落としてシンプルになっている印象だ。一体感のあるコーラスが全編を彩り、ラフな疾走感のある演奏と人懐っこい歌で迫ってくる様はザ・フーやラモーンズやブルーハーツのように楽しくてかっこいい。マーシーがクロマニヨンズで初のリード・ヴォーカルを(2曲も!)担っているのもポイントで、とりわけ“チャンバラ”の清々しさにグッときてしまった。ラストの“ひどい目にあいながら下北沢”まで、今回も最高!