フィクションに所属するロンドンの5人組が来日に合わせて日本企画のEPを発表した。NMEも太鼓判を押す“Priestess”を聴いて即座に浮かんだのは、〈21世紀版ジェファーソン・エアプレイン〉というキャッチだ。酩酊感の漂うアシッド・ハイな演奏とエキセントリックかつ力強い女声、それでいて全体の仕上がりはポップで耳通り良好。現代のUKモードで挑んだ大衆性のあるサイケ・ロックとして稀有な魅力を放っている。