中村一義の20年間の歩みを振り返ってみよう!
★97年、シングル“犬と猫”(ユニバーサル)でデビュー
ビートルズやはっぴいえんどの系譜を受け継ぐ普遍的なメロディーと、独自の言語感覚による日本語詞が鮮烈な印象を与え、〈天才・中村一義〉の存在を世に知らしめた記念すべきファースト・アルバム。〈状況が裂いた部屋〉と名付けられた自室での宅録をベースに、セルフ・プロデュースで制作されている。
97年作『太陽』(ユニバーサル)
2000年作『ERA』(ユニバーサル)
★2001年、〈ROCK IN JAPAN〉へ出演。その際のバンド・メンバーは池田貴文(キーボード)、町田昌弘(ギター)、小野眞一(ギター)、山口寛雄(ベース)、玉田豊夢(ドラムス)で、のちに100sへ発展。
2002年作『100s』(ユニバーサル)
100sの2005年作『OZ』(ユニバーサル)
100sの2007年作『ALL!!!!!!』(FIVE D plus)
町田昌弘の2007年作『here,there』(HEAVEN'S ROCK)に収録の“クラシック”にコーラスで参加。
レキシの2007年作『レキシ』(ユニバーサル)に収録の“真田記念日”にDr.コバンとしてフィーチャリング。
100sの2009年作『世界のフラワーロード』(FIVE D plus)
写真家の佐内正史をはじめ、曽我部恵一、岸田繁、高野寛、さらには草野マサムネや佐野元春など、中村と所縁のある豪華な顔触れが初期4作品から選曲を担当し、新曲“愛すべき天使たちへ”と初CD化の楽曲“最高”も収録された2枚組のベスト盤。コンプリート・ボックス・セット『魂の箱』も同日にリリースされた。
約9年半ぶりのシングルとなった『運命/ウソを暴け!』の発表直後に届けられた6曲入りのリミックス盤。石野卓球による“運命”、曽我部恵一による“犬と猫”をはじめ、やけのはら、FPM、DE DE MOUSE、ナカコーといった実力者たちの手により、テクノやハウスに生まれ変わった中村の楽曲が並ぶ。
ソロ名義での5作目は、自身のルーツであるベートーヴェンと徹底的に向き合い、〈交響曲第一番〉から〈第九番〉までのフレーズを各曲に入れているというコンセプチュアルな作品。作詞/作曲はもちろん、アレンジ、プロデュース、楽器演奏をすべてみずから担当し、音楽人生にひとつの区切りをつけた。
★2012年12月、デビュー15周年記念ライヴ〈博愛博 2012 at 日本武道館〉を開催。岸田繁&佐藤征史(くるり)、サニーディ・サービス、100sらとの競演は翌年「20121221-博愛博 2012-」(KIKA:GAKU)としてDVD化
★2013年、町田昌弘とのトーク&弾き語りライヴ・ツアー〈まちなかオンリー!〉を初開催
Hermann H. & The Pacemakersの2014年作『THE NOISE,THE DANCE』(mini muff)にゲスト参加
ワンリルキスの2014年のシングル“ワンリルキス”(T-Palette)に初の楽曲提供
★2014年、デビュー時から念願だった地元の江戸川区・江戸川区総合文化センター公演〈エドガワQ〉を開催。翌年には『金字塔』の再現ライヴが披露された〈エドガワQ 2015〉も行われ、のちに「金字塔完成記念日 ~エドガワQ 2015~」(ビクター)として映像作品化
〈一人〉での音楽人生に別れを告げ、仲間との活動を謳歌する現在の中村のスタンスが明確に反映された最新アルバム。盟友である町田昌弘やHermann H.&The Pacemakersの岡本洋平などを含む、通称〈大海賊〉のメンバーを迎えたバンド録音による本作のダイナミズムは、そのまま『最高築』の作風へと繋がっている。
空気公団の2016年作『ダブル』(office fuwari)に参加。“つながっている ”で山崎ゆかりとのデュエットを披露
★2017年2月、デビュー20周年の幕開けとなるコンセプト・ライヴ〈エドガワQ2017~ERA最構築~〉を開催