2014年7月にスタートしたCrossfaithの連載〈Crossfaith World Tour Diaries〉。絶えず世界を飛び回っているCrossfaithのメンバーが世界各国のライヴやツアーなどの模様をレポートしていくという人気連載も前回で記念すべき第10回を迎えました!……というタイミングで、今回からはメンバーのよりパーソナルな部分をお伝えする〈Crossfaith Personal Diaries〉と〈World Tour Diaries〉とを交互でお届けしていきます。初回はKazuki(ギター)が、これから本格的に到来する夏フェス・シーズンにちなみ、Crossfaithの始動にも大きく関わる(!)フェス初体験記を書いてくれていますよ! *Mikiki編集部

 


 皆さんこんにちは。今回はKazukiが担当させてもらいます。

さて最近は暑さも増して梅雨の時期になりましたが、この時期になるとやって来るものは? そうです、夏フェスのシーズンですよ! 楽しみにしてる方も多いと思います。
僕も学生の頃は夏フェスに行く事が恒例で、毎年真っ黒に日焼けしたものです。
そもそも夏フェスが僕のライヴ・デビューでした。

それは2004年、当時15歳のKazuki少年は友達に〈SUMMER SONIC〉と言うロック・フェスの存在を教えてもらい、早速どういうものか調べてみると……〈なんじゃこりゃーっ!?〉と目を丸くしました。

〈SUMMER SONIC 2004〉フライヤー
 

大好きなアーティストが一挙に観れるとか絶対に行くやん!と即決しました。
だがしかし15歳のKazuki少年にとってチケット代は決して安いものではなかった。
コツコツ貯めていたお小遣いを叩いてもまだ足りず、親に頼み込んで人生初の借金をすることに……(だって絶対に行きたかったんだもん)。
ちなみに、こういう経験の中からCrossfaithは18歳以下を対象とした〈NEW AGE割〉を始めました!
詳しくはオフィシャルサイトをチェックしてください。

http://www.crossfaith.jp/10th/tour/

なんとかチケットをゲットしてからフェス当日までは、出演するアーティストの曲をヘビーローテションで聴き込んで、映像でしか観たことがないライヴをイメージしては胸躍らせていました。

そして待ちに待ったフェス当日!
Koie、Teruと中学の同級生数人(当時のバンド・メンバー)と共に会場にGO!
楽しみ過ぎて開演の2時間以上前に会場に到着し、〈ステージめっちゃでかい! 〉〈人めっちゃ多いやん! 〉〈めっちゃ暑いなー! 〉と、これから初めて体験するものへの期待が溢れて、キャッキャッとはしゃいでいました。

そうしているうちに遂にオープニング・バンドが登場! ドォーーン!ギュワーーン!と今まで聴いたことのない爆音が鳴り始めると、テンションが上がり過ぎてヤバいヤバいを連呼しながら前方へ突撃!
ライヴ自体初体験のKazuki少年は、モッシュピットなるものなど知らぬまま大人たちのモッシュの渦に飲まれていきました。
その時は〈えぇーー!何これ!?え?ちょっ、ちょっとタイム! え、ちょっ……ウオォーーーッ!!!〉とあまりのおしくらまんじゅう世界戦レヴェルのモッシュに面喰らい、強く押されてコケた時は〈あ、死んだな〉と覚悟したが、直ぐに西海岸スタイルのパンクな兄ちゃんが引き起こしてくれて助かりました。
ありがとうと言うとパンク兄ちゃんは何も言わずメロイック・サインをキメて再度ピットの方へと消えていきました。
この時モッシュピットの洗礼を受けたと同時にそこでの遊び方も学びました。
みんな各々の楽しみ方があるけど、しっかり人への愛があるなんて素敵やん!と思いながら〈ふぅ、これが生のライブか……音も熱気も半端ないわー!どんだけエネルギー溢れてるねん!最高や!!〉とテンション上がって再度ピットイン!

そんなこんなで楽しく過ごしていると気づけば着ていたTシャツは汗でビッショリ。とりあえず水分補給する。
そうそう、みんなも夏フェスに行ったらしっかり水分補給して無理しないでね! 倒れるとシャレにならへんから大阪人でも笑えまへん! よろしくね!

それから物販エリアに行って、いろんなバンドのグッズを見て回った。
そんなに遅い時間じゃなかったけど、好きなバンドのTシャツはほとんど売り切れていた。目当てのものもゲットできずに残念だったな……なので、もし欲しいものがあったら早めにゲットすることをおすすめします。

それからフェスでのあるあるをもうひとつ。
好きなバンド同士のタイムテーブル被り。こればっかりはどうにもならない。
どっちかに行くか、途中で移動してどっちも見るか。でも移動距離もあって勿体無い気もするし、う~ん……そうやって悩むのもフェスならではのものかなと思います。
でも、もしCrossfaithと何かが被ってる時はもちろん……ね(笑)?

そんな冗談はさておき話は戻って、観たいアーティストを全力で楽しんで回り、気付けば日も暮れてきた。
野外フェスの夜は照明が演出として目立ち、また昼と違った表情になります。
大きなステージにこれでもかと沢山セットされた照明が光り輝き、まるで花火やテーマパークのパレードみたいに綺麗です。
そんな光景も初めて観たKazuki少年は感動とともに、悔いを残すまいと再びピットに突撃するのであった。

そしていよいよ大トリのグリーン・デイ!

グリーン・デイの2000年作『Warning』収録曲“Minority”
 

この時はすべてが一つになったような感覚で、気付けば知らない人と肩を組んで笑って歌ってた。
音楽の素晴らしさを言葉では言い表せないが、確かに体感しました。
アンコールも終えてみんな満足した表情で興奮冷めやらぬ中、なぜか急に思ったことがあった。

それは〈絶対にあのステージでライヴしてやる!〉

って事。やけど、普通なら絶対にまた来たいとかやと思うねん。けどウチら勢い余ってステージ側に行っちゃいました(笑)。
それでKoie、Teruと何の根拠もない自信と共に約束しました。
でもまさかそれが現実になるんだから夢は捨てるもんじゃないね! 目標に向かって進めば、遅かれ早かれ辿り着くもんなんだよ!
偉そうな事言いましたが本気でそう思ってます!
ちなみにその時のライヴの様子はCrossfaithドキュメンタリー作品の「ACROSS THE FUTURE~The Beginning~すべての始まり」(2015年)に一部収録されてるので、よかったらチェックしてくださいな!

そうして丸一日フルパワーで遊びきり、帰宅したお風呂で、ギャーーーーッ!!! 日焼けが酷くて痛すぎた……最後まで夏フェスの洗礼を受けましたとさ。
皆さんできるなら日焼け対策をおすすめします。

はい、というわけでKazuki少年の初フェス物語いかがでしたか?
これからまだまだ全国各地で夏フェスあるので、どこかに行く予定がある方は思う存分楽しんでください!
Crossfaithも出演するフェスに来られる方はよろしくです!
http://crossfaith.jp/jp/tour/

それでは、最後までお付き合いいただき有難うございます!
See you in da pit \m/

 

PROFILE:Crossfaith


Kenta Koie(ヴォーカル)、Terufumi Tamano(プログラム/ヴィジョン)、Kazuki Takemura(ギター)、Hiroki Ikegawa(ベース)、Tatsuya Amano(ドラムス)から成る5人組。2006年に結成。2009年に初アルバム『The Artificial theory for the Dramatic Beauty』を発表。翌2010年には初作がヨーロッパでリリースされ、海外デビューを果たす。2011年にヨーロッパに続きUSでも発表することになる2作目『The Dream, The Space』を完成。アジア圏をはじめヨーロッパやUSなどでのツアーやフェス出演も精力的に行うようになる。そして2012年にミニ作『ZION EP』を、2013年には世界デビュー盤となる3作目『APOCALYZE』をリリース。2014年には世界を股に掛けた活動の充実ぶりに拍車がかかり、 メジャー・デビュー・シングル“MADNESS”を発表。2015年に入ると日本国内での初ワンマン・ツアーを開催したほか、メジャー初作『XENO』をリリース。さらに初の映像作品「LIVE IN UNITED KINGDOM AT LONDON KOKO」、「ACROSS THE FUTURE ~The Beginning~ すべての始まり」を相次いで発表した。2016年にはSiMとのコラボ・シングル “GET iT OUT”、『New Age Warriors』をリリース。そして2017年は2月に日本7か所を回る〈New Age Warriors Japan Tour - Final Series One Man Shows〉を開催した。今夏にはニュー・シングル“FREEDOM”、前述した2月のツアーの最終公演の模様を収録した「LIVE IN JAPAN -AT MAKUHARIMESSE-」のリリースを控え、秋には結成10周年を記念した全国ツアーも開催予定!

★ライヴの予定ほか詳しくはこちら

Crossfaithの2016年のシングル『New Age Warriors』収録曲“RX Overdrive”