3年ぶりとなる待望のフル・アルバムに冠されたタイトルは、〈機械仕掛けの神〉。彼ららしいSF的な近未来の世界であり、やがて訪れるかもしれない現実に警鐘を鳴らすコンセプチュアルな一枚となった。凶暴なスクリーム、狂気的なエレクトロニクス、獰猛なバンド・サウンドが三位一体で攻め立てる“The Perfect Nightmare”や、アフロ・パンク・シーンからホラーを招聘した“Destroy”といった脱帽モノのアグレッションを誇るものもあれば、先行シングルで印象深かったダンス・ミュージック的な快楽性とメロディアスな旋律を併せ持つ“Lost In You”もあったりと、多彩な全13曲を収録。良曲揃いだが、久々のセルフ・プロデュースで最高傑作を作り出したことが何よりも素晴らしく、バンドの成熟を感じさせる。