こんにちは、大変ご無沙汰しております。

今は盟友Bury TomorrowとのUKツアー真っ只中です。
彼らとの付き合いは長く、約7年前に日本で一緒にプレイしたのが始まりで、Crossfaith初のUKツアーをはじめ、おそらく海外のバンドで一番付き合いが長く、そして一番共演しているバンドです。
UKはもう行きすぎて、落ち着きまくるという状況にまでなってきました。
また終わる頃にはさみしくなってるんだろうな。

Crossfaithの2017年作『New Age Warriors Remix』収録曲“Revolution (The Bloody Beetroots Remix)”
 
バリー・トゥモローの2016年作『Earthbound』収録曲“Cemetery”
 

ではこいちゃんのMikiki World Tour Diariesスタートーーーーーーー!

1年近くあいてしまったことによってかなりごちゃごちゃになっているので、とりあえず去年のREADING & LEEDS FESTIVALから遡ってみましょう。

英国の数あるフェスティバルの中でも最大級と言ってもいいでしょう。
このフェスは多種多様なジャンルのアーティストが出ていて、ロック、メタル、ダンス、ヒップホップ、ポップス。まさに百貨店と言った感じ。

Crossfaithはこのフェスにでるのは3回目で、個人的には世界の中でも好きなフェスの一つです。
そのフェスから個人的によかったアーティストをピックアップしながら触れてみたいと思います。
俺たちと一緒のステージにでていたNothing More。

ナッシング・モアの2014年作『Nothing More』収録曲“This Is The Time”
 

ヘヴィーでエクストリームなだけのバンドではなく、ミュージシャン魂をくすぐられる変態的で細かいディテールを兼ね備えているサウンドに惚れました。前から音源は聴いていたのですが生はやっぱ違うな。
ライブが終わった後に仲良くなり、いつかツアーしたいねという話もしました。
そんななか俺たちの出番はそのステージのトリであるAsking Alexandriaから順番に数えてThriceそしてCrossfaithというもの。(すごい組み合わせ笑)
海外ツアーあるあるの機材トラブル、というか向こうのミスのせいでモニターからまったく音が出ないというところからスタート。復旧するまでに約20分。慣れっこの俺は〈せっかく体あっためてたのにーーーー!!!!もうビール飲む!」って感じでしたが。
待たしていたせいも手伝ってか、満員のお客さんのボルテージは最高潮! ガツンとかましてきてやりました。

Crossfaithが2016年に出演した〈READING & LEEDS FESTIVAL 2016〉のアフター・ムーヴィー
 

ライヴが終わると、お隣のステージからまったく毛色の違うサウンドが聴こえてきました。
知ってる人も多いでしょう。SkrillexとDiploによるJack Ü。世界のEDMシーンの中でもトップを走るアーティストのライヴは半端なかったです。
クタクタのなか、ドロドロのフロアで踊り狂いました。SkrillexはもともとFrom First To Lastというスクリーモ初期のバンドでVocalを務めていた経緯もあるのか、彼のサウンドからはどこかロック臭がするのは俺だけだろうか。

話は少し逸れますがこの10年で世界の音楽シーンも大きく変わったように感じます。
10年前は大きなロック・バンドがチャートの上位を席巻していましたが、その様相も影を薄め、HIP HOPやDANCE系のアーティストが君臨し、そこでロック・バンドを見つけるほうが困難になっているような気さえします。
そんななかでも、英国のフェスではいまだにロック・バンドが人々を興奮させ続けています。

俺たちの音楽性はいろいろなジャンルがマッシュアップされてはいるものの、やはりロック・バンドという核が消え去ることはないなと、ステージに立つたびに思います。

ということで、今回のREADING & LEEDSでもがっつり爪痕を残してきました。

 

そしてお次は、Crossfaith主催のイベントである、ACROSS THE FUTURE。
ワンマンや自分達のツアーとは違い、自分たちが本当にかっこいいと思うアーティストを国籍や大小関係なく呼ぶこのイベントも4回目。
今回はイギリスからENTER SHIKARI、そしてアメリカからはBEARTOOTH、日本からはNOISEMAKERを呼んでの開催となった。
ENTER SHIKARIは彼らがデビューした頃から聴いていて、その当時はほとんどいなかった電子音楽×ロックというサウンドを体現している、いわばパイオニア的な存在である。それもあってATFに呼びたいと第一回目のころから思っていた。

エンター・シカリの2016年作『Live At Alexandra Palace』収録曲“Radiate”(Official Music Video)
 

BEARTOOTHはアメリカのWARPED TOURで2ヶ月もの間同じステージを共有した仲間です。

ベアトゥースの2016年作『Aggressive』収録曲“Hated”
 

NOISEMAKERは同じ日本のバンドとして昔からの知り合いであり、彼らの軌跡を知っているからこそATFに誘いました。

NOISEMAKERの2016年のシングル“Something New”
 

さてさて、このツアーは全国3都市4箇所で開催されました。
ほぼ毎回なのですが海外のバンドとバスをシェアして各都市を回るというのもATFの恒例行事。
そもそも、なぜこのアイデアを思いついたかというと、海外でのツアーは各都市でゲスト・バンドを変えるというものではなく、ツアーの全行程バンドがパッケージングという形で回っているのを自らが向こうで体験したから。それが良かったので取り入れました。
俺たちが昔、海外のバンドの来日公演に出たときも1公演だけの参加で、打ち解けれないまま終わってしまうことがあったので、せっかく日本に呼ぶなら帯同して仲良くなれたほうがいいっしょ!というものです。

ふたを開けてみれば大成功。各々のキャラクターが前面にでてきました。ある人はとりあえず寝る←(俺)。ある人は疲れてるはずなのにバス内でパーティしまくる。ある人は曲を作ったり。ある人は恋人とFacetimeしたり。
しかもそれが各国の文化の違いを超越してくると、とても面白いものです。
いろいろな国に行けばわかるのですが、本当に国によって人間性というのは違ってくるものなんです(良し悪しがあるわけじゃないよ)。

全箇所終える頃には、本当に寂しそうにしている姿を見るとやってよかったなと心から思えます。

俺たちがこのATFを通してやりたいことのなかには、2つの重要なテーマがあります。

それは日本のファンに、日本では観たくても観れない、もしくは観たこともないかっこいいバンドを紹介したいということ。そしてもうひとつは遥か遠くの国である、日本という場所には最高のファンがいて、最高の文化があることを知ってほしい、ということです。

ということで今回のACROSS THE FUTUREも大成功でした。

次の開催を楽しみにしててね!

Crossfaith - 'ACROSS THE FUTURE 2016' - aftermovie -
 

以上! お次は誰かな?

次回のWorld Tour Diariesで会いましょう!

 

PROFILE:Crossfaith


Kenta Koie(ヴォーカル)、Terufumi Tamano(プログラム/ヴィジョン)、Kazuki Takemura(ギター)、Hiroki Ikegawa(ベース)、Tatsuya Amano(ドラムス)から成る5人組。2006年に結成。2009年に初アルバム『The Artificial theory for the Dramatic Beauty』を発表。翌2010年には初作がヨーロッパでリリースされ、海外デビューを果たす。2011年にヨーロッパに続きUSでも発表することになる2作目『The Dream, The Space』を完成。アジア圏をはじめヨーロッパやUSなどでのツアーやフェス出演も精力的に行うようになる。そして2012年にミニ作『ZION EP』を、2013年には世界デビュー盤となる3作目『APOCALYZE』をリリース。2014年には世界を股に掛けた活動の充実ぶりに拍車がかかり、 メジャー・デビュー・シングル“MADNESS”を発表。2015年に入ると日本国内での初ワンマン・ツアーを開催したほか、メジャー初作『XENO』をリリース。さらに初の映像作品となるライヴDVD「LIVE IN UNITED KINGDOM AT LONDON KOKO」、ドキュメンタリーDVD「ACROSS THE FUTURE ~The Beginning~ すべての始まり」を相次いで発表した。そして、2016年5月のSiMとのコラボ・シングル “GET iT OUT”に続き、7月には最新シングル『New Age Warriors』(ARIOLA JAPAN)をリリース。2017年1月7日から、日本7か所を回る〈New Age Warriors Japan Tour - Final Series One Man Shows〉を開催!

★ライヴの予定ほか詳しくはこちら

Crossfaithの2016年のシングル『New Age Warriors』収録曲“RX Overdrive”