インパクトある真っ赤なヘアスタイルに、いかにもイマドキなオートチューンも交えた歌とラップをミックスするメロディアスでキャッチーなフロウ、そしてそれを最大限に活かすポップなサウンドで大きな注目を集めたティーン・ラッパー、リル・ヨッティの待たれていたファースト・アルバム。スクールカーストで下位に位置するような多様な人種や嗜好の若者たちを配したジャケットがリリース前から反響を呼んだが、タイトルからもわかるようにティーンによるティーンのための新世代感に溢れ、甘酸っぱさも感じさせるフレッシュな作品となっている。これまでのスタイルを踏襲しながらも、同じく新世代のシーンを牽引しているミーゴスとコラボした先行曲“Peek A Boo”では彼らのノリで聴かせ、レゲエ風味な“Better”やディプロらと共演した“Forever Young”あたりの多幸感も素晴らしく、より作品をカラフルに印象づけている。間違いなく2017年最重要作品のひとつ。