ヴィンテージなのに新鮮! ロンドン出身の3姉弟バンドによる新作では新たな一面も!
08年にデビュー・アルバムを発表したときは全員まだ10代だったが、英国ロンドン北部出身の3姉弟キティ・デイジー&ルイスは同年にさっそく初来日を果たし、その後もフジロック出演を含み、何度もやってきて、日本でも人気が高い。外見からロカビリー・バンドと形容されることも少なくないが、本人たちも言うように、ブルーズ、リズム&ブルーズ、カントリー、ゴスペル、ジャズに、スカやハワイアンまで、60年代以前の音楽をミックスし、ヴィンテージなのに新鮮に響くサウンドを聴かせる若者たちだ。
彼らは父がエンジニアで母がザ・レインコーツの一員という音楽一家出身。幼少から演奏を始め、3人とも複数の楽器をこなすマルチ奏者で、この4作目となるニュー・アルバム『SUPERSCOPE』でも「ひとつひとつの音すべてにおいて、作曲からプロデュース、エンジニアリングまで、すべて自分たちで行った」。クラッシュのミック・ジョーンズが共同制作した前作は多くの曲でホーンを用いてサウンドを広げていたが、本作はホーンやストリングスは控え目で、トリオへの原点回帰的内容とも言える。発売前に彼らは本作制作にインスピレーションを与えた曲を選んだプレイリストを公開したのだが、古いブルーズやR&Bに加え、マーク・ボランからAC/DC、モーターヘッドまでのロックが挙げられている。そこに共通するのはギター・リフに特徴のあるバンドだ。確かに本作では、「情熱を込めて作った、ギターもリズムも激しく、ソウルフルで熱い曲達が詰まって」と自ら語るとおり、時に歯切れよくファンキーにきざまれ、時に荒々しくかき鳴らされるギターのソリッドなサウンドが全編にロックなエネルギーを注入する。一方で、ソウル・バラード調の2曲や「ブロッコリの天ぷら」と題するオルガンとギターのソロをフィーチャーしたブッカーT&MGズ風のファンキーなインストなどでは新たな顔も覗かせている。
LIVE INFORMATION
○東京 1月22日(月)、23日(火)渋谷 CLUB QUATTRO 開場19:00 開演20:00
前売 ¥6,000(入場整理番号付、1ドリンク別)
○名古屋 1月25日(木)名古屋 CLUB QUATTRO 開場19:00 開演20:00
前売 ¥6,000(入場整理番号付、1ドリンク別)
○大阪 1月26日(金)梅田 CLUB QUATTRO 開場19:00 開演20:00
前売 ¥6,000(入場整理番号付、1ドリンク別)
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