ハープーンズ解散後、どんどん女装の腕を上げているエズラ・ファーマンのソロ4作目は、愛やセクシャリティー、宗教にまつわる物語を曲ごとに綴った短編小説集のような一枚だ。カニエ・ウェストやウィークエンドをインスピレーション源に、十八番の生音フォーク・ポップやドゥワップ調にエコーをかけ、孤独と虚無感を悩ましく表現。パフューム・ジーニアスに続く存在として、ここから一気に知名度を上げるはず。