インディー・フォーク文脈で登場したシカゴの自作自演歌手による3作目は、過去最高にポップな内容だ。80s的なお気楽さを有する曲があれば、50sのドゥワップを持ち込んだ曲もあり、90s的なオルタナ精神を匂わせる曲もあって、場所や時代に縛られず、あちこち動いていたい自由人であることがよくわかる。そんななかで内省的な面を披露しているのが、ニール・ヤングっぽいフォーキーな楽曲群。この振り幅がたまらなく魅力的!