14歳のプリティー・リトル・ガール、それいゆ率いるSOLEILが初のアルバムを引っ提げてメジャー・デビュー。お供するメンバーはプロデューサー/ベーシストのサリー久保田とギタリストの中森泰弘という、渋谷系の種火となった80年代中~後期のネオGS界隈から世に躍り出ていった面々。作家陣も2人のほかに真島昌利、カジヒデキ、かせきさいだぁ、近田春夫、高浪慶太郎、佐藤清喜らその系譜にある豪華な顔ぶれで、60sガール・ポップやリヴァプール・サウンド、モータウン、ブルー・ビートなどなどマッシュルーム・ピープル好みのサウンドをパッケージ。拙いヴォーカルの向こう側からハッとするようなしたたかさが覗けたり、いわゆる〈萌え〉とは違うチャームに踊らされっぱなし。モノラル録音。