ジャンルを超えたピアノの競演〈ザ・ピアノエラ 2017〉の中で、ボボ・ステンソンや高木正勝に交じりインパクトを残したのが第三世代のポーランドジャズのスワヴェク・ヤスクウケだった。本作は祖国が誇る偉大な作曲家・演奏家、クシュシュトフ・コメダの作品を〈現在の感性で再構成(Recompose)した〉。この言葉に込められたのは、〈音そのもの〉に加えて彼の“心情”の再構成というコンセプトだ。コメダのメロディの底流にはいつも淡々とした心の流れが存在し、ここにも「水の中のナイフ」以来の〈あの感覚〉が存在する。コメダファンに彼の心情に到達する道を示した一枚。2018年3月 ワルシャワ録音。
ヤスクウケ・セクステット(Jaskułke Sextet)『コメダ(RECOMPOSED)』クシュシュトフ・コメダの作品を現在の感性で再構成
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