タイトルは品番そのまま。作家の手を離れた時にはもう商品なのだと、作り手のエゴを示しているような、そんな通算16作目。これまで通りIllicit Tsuboiとタッグを組んではいるが、本人のラップのみでゲストは一切なし。まさに裸一貫での勝負をかけたような力作だが、リリックは珍しくフィクション性を帯びているのがおもしろい。これは誰のことでもない、聴き手であるあなたのこと。そんな主張が感じられる。