2014年作『Yes!』の次は『No!』ではなく『Know.』。こんな時世でもステイ・ポジティヴなジェイソンの新作は、こちらが照れるくらい新妻への愛を真っ直ぐに表現した一枚です。若きプロデューサーのアンドリュー・ウェルズに刺激されたか、うっすらレゲエなビート上でラップ風の歌を披露する“Have It All”が代表曲“I'm Yours”のように、メーガン・トレイナーとの爽やかなデュエットがコルビー・キャレイとの“Lucky”のように聴こえるなど、近作中ではもっとも明るくて若々しく、ブレイク時のイメージと近い出来。だけど言葉を詰め込むスタイルから離れ、ひとつひとつのワードを噛み締めて歌う姿に大きな変化が。シンプルに美メロで勝負してきた彼の生音ポップも、しっかり発展していることがわかります。