2015年の初作を全英1位に送り込んでからは、客演仕事をセーヴしてツアー活動に力を入れていたジェス・グリン。その成果はゴスペル調のオープニングから続くアンセミックな序盤にはっきり表れ、リスナーとの一体感を促すような雰囲気が『As I Am』でのアリシア・キーズと重なったりも。中盤以降はサンディ・リヴェラが関与したハウス曲などで大ヒット“Hold My Hand”の路線を踏襲しつつ、大半はヒップホップ・ソウル風のミディアム・トラックに力強いハスキー・ヴォイスを響かせるという作りで、前作に続いてスタースミスが中心となり、これでもか!と歌を立たせた一枚です。UKらしいハイブリッド感は薄れたものの、そのぶんシンガーとしての力量を見せつけ、いよいよUSでのブレイクも見えてきた?
ジェス・グリン 『Always In Between』 前作に続いてスタースミスが中心となり、これでもか!と歌を立たせた一枚
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