ストレートなヒップホップからクロスオーヴァーし、ブギー、ハウス、テクノへと分け入っているソロ活動はもちろん、プロデューサー/リミキサーとしてもZEN-LA-ROCKや一十三十一、Negicco、七尾旅人、奇妙礼太郎、サイプレス上野とロベルト吉野ら幅広いアーティストと手合わせしているのが、仙台を拠点に活動しているgrooveman Spotだ。前月紹介したGAGLEとKLOOZ各々の新作における彼の仕事ぶりを比べてみたなら、多様なアイデアの詰まった引き出しの多さも証明されようものだろう。
そんな彼の引き出しにかなりの一角を占めると思われるのがタブー・レコーズの残した音源だ。かねてからジャム&ルイス好きを公言してきた彼は、ストリート流通のミックスCDでも何度となくアレクサンダー・オニールやSOS バンドらの楽曲をターンテーブルに乗せてきた。で、その愛が実って(?)ちょうど大挙リイシューの続いていたタブー音源の公式ミックスCD(世界初!?)を彼が担当することになったのは美しい。『Historical Taboo』と題された同作には、昨今のアーバン景気の根源でもあるアダルト&スタイリッシュなグルーヴがこれでもかと満載されている。これはマストで必聴!
▼grooveman Spotの作品と関連作品
左から、2013年作『Began To Notice』、GAGLEの2014年作『VG+』(共にJazzy Sport)、KLOOZの2014年作『New Season』(DREAM BOY)
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