『NEO TOKAI ON THE LINE』以来となる2年ぶりのニュー・アルバムはKOJOE、JJJ、OMSBからDJ HIGHSCHOOL、MASS-HOLE、BUSHMIND、そして刃頭らに至る新旧制作陣の一曲入魂と、客演ナシで四つに組んだ内容に。〈ILLの最上級〉との歌詞がJUNPLANT作のクセ球トラックに乗った“ASTHMA 059”のような彼らしい楽曲を踏まえつつも、全体としてラップの押し出しはいつも以上にストレート、かつトラックの並びもぐっとベーシックなヒップホップに軸足を置いた感あり。〈こうして素直な歌が書けた〉と歌う“OWN LANE”もそんな本作ならではか。何にせよ、重たいビートを背に地元シーンへ愛ある苦言を呈した“COMPLEX”に漲るラップ力はアルバムでも随一だ。