赤西仁、ストイックに取り組んできた活動の成果がここに。1年半ぶりの最新アルバム『THANK YOU』に込めたメッセージ
赤西仁が約1年半ぶりのニュー・アルバム『THANK YOU』を完成させた。2018年のライヴハウス・ツアーは「クセになりそうです」と言うように、バンド編成で臨んだ充実のステージとなった。そして「常に自分の音楽をいいものにしようと努力している」というスタンスを示すように、代表曲を〈現在進行形〉のアプローチで録り直したリアレンジアルバム『À la carte』も同年に発表。それらを経た2019年、赤西の書く曲はさらに進化した。
「いつも以上にジャンルレスで、楽しい曲からしっとりとした曲まで詰めました」とコメントを残しているように、Pops、R&B、New Jack Swing、Houseなど、要素は盛りだくさんなのにアルバム全体のバランスはとてもいい。「キチンとしたアルバムになったのでうれしく思っています」と語る一方、作品づくりの姿勢はこれまでと変わらない様子。「自分の中で課していたハードル的なものはありませんでしたね。あっ、しいて言えば曲数ですかね(笑)。New Jack Swingは挑戦でした」
さらに自ら率いるレーベル、Go Good Recordsも設立から5周年という節目を迎え、これまで支えてくれたファンに向けてアルバム名を『THANK YOU』にしたそう。「山ほどやりたいことがあるので、それを少しずつ実現させていきたい」と語る赤西。その創作モードがいかんなく発揮された『THANK YOU』。何度もたっぷりと味わってもらいたい。