さまざまなイヴェントなどを通して世界の都市で展開してきた音楽学校の〈レッドブル・ミュージック・アカデミー(RBMA)〉が、今年初めて東京で開催されます。本日、その参加者が発表になりましたよ! 全34か国から60名のアーティストが参加、そのうち日本人アクトは、Sapphire Slows、Albino Sound、Haiokaの3名に決定。全員東京を拠点に活動するクリエイターのようです。さっそく音源をチェック!
シンセやキーボード使いが美しいハウシーなトラックに女性らしい繊細さを感じさせてくれる、Sapphire Slowsこと平松絹子。彼女は東日本大震災を機に音楽活動を決意した(!)と言い、昨年にはUSインディー・ダンス系レーベル、ノット・ノット・ファンから初アルバム『Allegoria』を発表しています。ほかに100%シルクからのリリースなどもあり、すでに海外メディアからも高評価を得ていてご存じの方も多いかもしれません。最近ではシーホークスのリミックスも手掛けてましたね。
そして、東京のダイナーで働いているというビートメイカー・梅谷裕貴によるAlbino Sound。クラウトロックとニュー・エイジに影響を受けてきたという彼のサウンドは、細かいフレーズがふわふわと舞っていてどこかメランコリック。ファニーな電子音で展開していく“Airports”の躍動感は、映像ありのパフォーマンスで観たいかも。
最後は、ポスト・ダブステップ・プロデューサーの灰岡慎太郎によるHaioka。今年3月にはドイツのレーベル・エメラルド&ドリーンからEP『Rei Row EP』をリリースしています。そのスニペット音源がSoundCloudで全曲分聴けますよ。浮世絵からインスピレーションを受けたり、琴なども楽曲に用いているようで、日本文化を作品に落とし込んでいる様子。たしかにEP収録の“Just Want To Know”を聴くとちょっぴりそんなトーンを感じられるかも。サンプル音とビートが緻密に組み上げられていて独特の世界観を放っています。
3者3様のサウンドで、今後がたのしみ! 新音源や次なる活動に注目していきたいと思います。
なお、〈RBMA TOKYO〉は10月12日(日)から11月14日(金)まで、都内各所で気鋭アーティストたちのライヴやDJセット、レクチャーやエキシヴィジョンにアートのインスタレーションも開催予定とのことですよ。いまから期待しておきましょう!