近年はオーケストラや舞台などクラブ・シーンの枠外で活躍する鬼才。その2年ぶりとなる新作もやはり英国のTVシリーズのスコアをまとめた一枚となった。全編ビートレスで展開され、ピアノや弦楽器などの生楽器を大胆にフィーチャーしているものの、男女ヴォーカルを軸に荘厳なエレクトロニカへと昇華した“Cannibal Homecoming”など、ソリッドでヒヤリとさせるような質感のクラーク節は健在。
クラーク 『Kiri Variations』 全編ビートレスで、ピアノや弦楽器などの生楽器を大胆にフィーチャー
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