キテルキテルこれキテル!

R・ケリーにディアンジェロ、ジョデシィら――〈90年代男性R&B〉を現代にアップデートしたオーガスト・リゴのカヴァー作が最高すぎる

今日は前振りなしで、いきなり本題から入ろうと思います。オーガスト・リゴが10日前に自身のSoundCloudにアップしたカヴァー作〈Summer Of '95 EP〉が、メンツも音作りも最高すぎる!!!! その名の通り95年に発表された男性R&Bアーティストの名曲を彼なりにアップデートしたものなんですが、まさに夏到来ってな感じで毎日ヘビーローテーションしております。ちなみにオーガストのことを知らない方に簡単に説明しますと、フィリピンカナダ人のシンガー・ソングライターで、ジャスティン・ビーバーへの“U Smile”などの楽曲提供やミュージック・ソウルチャイルドのアルバム『MusiqInthemagiq』のプロデューサーとしても知られている人です。ということで、EPの素晴らしさをさくっとお伝えしますね。

まず、指ぱっちん風でファンタジックな音像からスタートするのは、ブラックストリートの“Before I Let You Go”! サビからの厚めのビートと清涼感あるウワモノがいいアクセントになり、切ないアーバン・ナイトを演出。そこからスムーズなつなぎでエロスの伝道師、R・ケリーの“You Remaid Me Of Something”をエレクトリックにスタイリッシュに料理しています。そうこうしてるうちに鼻血が出そうなイントロ・ランキングの上位に常時食い込むディアンジェロの“Brown Sugar”、キター! 原曲より音数多めで重層的なんですけど、激甘チョコレートが塩キャラメルになったかのような味わい(分かりにくいか)。ブレイクのオルガンエレキギターにすることで、結構印象変わりますね。というかディアンジェロさん、いい加減新作出してください……。ずっと待ってますから……。続いてボーイズIIメンの“Water Runs Dry”をコーラス強めでしっかり聴かせたあと、セクシー帝王、ジョデシィの“Freek 'N You”を。低音がいい味出してます。こんな風に〈君のボディが欲しい〉と言われたら参ってしまいますねえ。そして最後は今風のエレクトリック・ビート聴かせまくりのジニュワイン“Pony”。ティンボ・ビートを一新、見事に2014年の曲にしています。

次々と在りし日のナンバーが飛び出してきて、改めて90年代R&Bは良曲揃いと気づかせくれる超ナイスなカヴァー作になっています。全体を通してエレキギターとリヴァーヴを効かせ、原曲の〈甘さ〉〈いなたさ〉〈もっさり感〉をいい感じに爽やかにしている印象。ぜひ原曲と聴き比べて、オーガストの心意気を感じてくださいね!

【プロフィール】
福 アニー

福 アニー (ふく あにー)

「メディア王に俺はなる!」を胸に、夢に向かって駆け出したMikiki編集部員。好きなものはディーヴァとパンクス。いやむしろディーヴァになりたい。このブログでは新旧・洋邦問わず、「これキテル!」なものを紹介していきます。個人でもウェブマガジン「HEATHAZE」(http://heathaze.tokyo.jp)、イヴェント「HERE AND THERE」をゆるっとハードに主宰してます。おもしろいことと人生の伴侶、絶賛募集中!

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