ダルな雰囲気の女性シンガー ・ソングライター作品が百花繚乱だけど、ヴァン・ダイク・パークスのお墨付きとなるとちょっと無視するわけにはいかない。フランス出身のアメリー・ルソーがイタイ・シャピラらの援護を受けてLAで録った初作では、突き刺すようなギターの音色と深海を漂うような歌声が妖しく絡み合う。聴きものはヴァン・ダイクが弦アレンジした表題曲。耽美な音世界で不敵な笑みを浮かべる彼女が美しい。