テレビ番組「水曜日のダウンタウン」の人気企画「MONSTER IDOL」から生まれたクロちゃんプロデュースのアイドル・ユニットが突然のCDデビュー。大人っぽかったり幼さが残ったりと四者四様の歌声に、ちょっと切ないメロディとコード感(クロちゃん作曲)、番組ではみんな失笑してたけど音で聴くとすんなり聴こえる歌詞(クロちゃん作詞)が意外にもマッチしていて、彼が〈命を懸けた〉というだけあって音楽作品としてもちゃんとはしています。
が、それは4人が歌う1曲目と、アイナ・ジ・エンドによる仮歌ヴァージョン(3曲目)のみの話。2曲目に収録されたクロちゃん仮歌ヴァージョンが本当にキツくて、これ入れなくってよかったのに……。特にハモり部分はマジで聴くのがキツいです。
クロちゃんがキモいから観たくない、けどやっぱり続きが気になって観ちゃうという番組構成と同様に、ついつい応援したくなる(しかもクロちゃんの処遇を決めるためには〈続行ver.〉〈解任ver.〉〈解任&罰ver.〉のどれかを買って投票するしかない)という戦略に、本当うまいことやるなあと感心すらしてしまいます。