クロちゃんのプロデュースで再起動の年を駆け抜けてきた勢いとパッションはもう止まらない! 5人で再録したベスト・アルバムはこれまでのステップとこの先の未来を占う!?
2019年に人気番組「水曜日のダウンタウン」内の企画で誕生してから6年……メンバーの加入脱退や豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL(以下モンアイ)としての活動期を経て、今年は1月にアドバイザーのクロちゃん(安田大サーカス)をプロデューサーに迎えて再改名を発表し、同時に2023年末に脱退したハナエモンスターも再加入して新生した豆柴の大群。現体制で初のシングル『豆3』を発表した6月には渋谷ストリームホールでの単独公演〈マメージングカーニバル〉を成功させ、7月から10月にかけては〈天下豆一〉を掲げて全国ツアーを開催しました。そんな再起動の年を象徴するのが、これまでの代表曲を選りすぐって現体制の歌唱で新録したベスト盤『NO BEAN, NO BARK』です。ツアーを終えたばかりの5人に話を訊きました。
ホントに傷ついたからね
――再改名やハナエさんの再加入で始まった2025年ですが、思い出深かった出来事というと?
モモチ・ンゲール「やっぱり野音の景色が忘れられないです。1月にWACKの〈Could you still be WACKiNG TOUR〉で立った日比谷野音が5人で初めてのステージで、その時に“りロード”も初披露したんですけど、お客さんも一緒にパフォーマンスしてるメンバーもいつもよりキラキラして見えて、ラメみたいなオーラを放ってたのが忘れられなくて。自分が加入してから、いちばんハピネスを感じたステージだった気がします。みんなに嬉しいお知らせができた後で、どんな反応をもらえるのかワクワクしながらステージに向かえたから、自分の気持ちもいつもよりキラキラしてたし、その気持ちで見るお客さんの笑顔が、いつもよりも輝いて見えて、記憶に残っています」
レオナエンパイア「私は海外にたくさん行かせてもらったのが印象深いです。野音で新体制になった1月の後半に、まず台湾でワンマンがあったんですよ。〈マメージングカーニバル〉よりも先に初めてのワンマンを台湾でやらせてもらって。台湾にも日本のアイドル文化が好きな人がけっこういて、温かく迎え入れてもらって嬉しかったです」
――台湾でやるのは初めて?
レオナ「豆柴では初めてでした」
ナオ・オブ・ナオ「モンアイでも行ってないので、たぶんプライベートで台湾に行ったことがあるという話です(笑)」
――私生活のことは訊かないです(笑)。
レオナ「はい。次はロンドンに行きまして」
ハナエモンスター「どんどん進行する(笑)」
レオナ「モンアイでも行かせてもらった〈WACK in the U.K.〉に豆柴で初めて行けて楽しかったし、5月には〈ANIME NORTH 2025!〉っていうイベントでカナダに呼んでいただきました。アニメのコスプレしてる人でいっぱいの会場やったんですけど、みんなノリが良くて楽しかったです」
――どれも楽しかったんですね。
モモチ「どれも楽しかった(笑)」
レオナ「それ以上の感想は無理です……ごめんなさい(笑)」
ハナエ「私はめっちゃ個人的なんですけど、夏の〈TIF〉でラフ×ラフさんが主催する大喜利イベント〈アイドル天下一大喜利武道会〜TIF ROUND〜〉にアイカと2人で出させてもらって、人生でいちばん緊張しまして」
モモチ「それがいちばんなんだ(笑)」
ハナエ「過去イチでやばかった。〈TIF〉には渡辺(淳之介:WACK創業者)さんもいらっしゃって、いつも渡辺さんと会うのも緊張するんですけど、そのときは大喜利のほうが勝っちゃって。渡辺さんが私のことイジって話しかけてくれたのに、〈いやいや、いまそういうのいいんで〉ってスカしちゃって、申し訳ないことしたなって(笑)」
――大喜利の出来はどうでしたか?
ハナエ「MCがクロちゃんだったんですけど、審査員の佐久間宣行さんにもホントに緊張して……けっこう良い感じだったと思うんですけど、最後のお題でトロッコの上から叫ぶっていうのがあって、クロちゃんに〈サブスクプロデューサーが!〉って言ったら、クロちゃんの返しが微妙な雰囲気で、負けてしまいました(笑)」
アイカ・ザ・スパイ「それ言ってから、クロちゃんずっと根に持ってて、〈どうせサブスクプロデューサーだから〉ってずっと言ってくる。〈あれ、ホントに傷ついたからね〉って」
ハナエ「大喜利なのに」
ナオ「がんばってたよ」
――そのアイカさんはいかがですか?
アイカ「やっぱり〈マメージングカーニバル〉ですね。この5人で日本では初めてのワンマンなのも嬉しかったし、早い段階で完売できて、開放した機材席もソールドアウトできて嬉しかった思い出がある公演です」
――内容的にはどうでしたか?
アイカ「そうですね、やっぱり……何やったっけ(笑)」
モモチ「覚えてないのに喋ったんだ(笑)」
ハナエ「いろいろやったじゃん、クロちゃんに手紙を読むサプライズもあったり」
アイカ「そうだ。それとか、アンコールでクロちゃんの顔が描かれたでっかい風船を用意してもらって、それを客席とポンポンして豆粒(豆柴の大群ファンの総称)と一体になれた感じで嬉しかったし、いろいろあった思い出です」
モモチ「思い出です」
ハナエ「ふわっとまとめたな(笑)。いろいろ演出があったライヴだったね」
――“リトライ”の初披露もありました。
ハナエ「そうだった、確か」
レオナ「全然覚えてない」
アイカ「そういう思い出もある日です」
――そういう覚えていないことも、今回の初回限定盤に付いてくるBlu-rayでみんな確認していただけますよね。
ハナエ「ありがとうございます(笑)」
ナオ「そうだよ、その副音声も録ったからフルで観直したじゃん、この間(笑)」
アイカ「ツアーのファイナルやったばっかだから、いろいろ混ざっちゃって」
ナオ「そっか。私は個人的には、そのツアーでモンアイ時代の曲をハナエと一緒に歌えたのがグッときましたね。まさかハナエが出戻りするとも思わなかったし、豆柴の大群としてリスタートできるとも思ってなかったので、その気持ちの変化が今年はいちばん大きかったです。MCとかで泣いちゃったりはしました」
ハナエ「めちゃ泣いてたな~」
ナオ「4人でがんばってきた時代の曲をハナエも一緒に歌ってるっていう、不思議な感覚になって。この未来になって良かったって凄く思いました」
――確かにツアーではMCのたびにナオさんが泣いていた様子なので、そういう台本なのかなって(笑)。
ナオ「それはないです(笑)。ツアーでは毎公演で“MUST GO”を歌う前のMCを担当していたんですけど、今回は事前に喋る内容をほぼ決めないで、そのライヴ中に受け取った感情だったりとか、その場で生まれた素直な気持ちを話そうと思って臨んだんですよ。そしたら、ホントに感情のまま喋るから、だんだんボロボロ泣けてきちゃって(笑)。でも、それはそれで良かったかなって思いました」
――リアルな気持ちが出たわけですね。ちなみにそのツアーの最中はアイカさんとモモチさんの喉の不調もあって、3人や4人になって大変だったようですね。
アイカ「すみません」
モモチ「すみません、ホントに……」
――喉が大事なので黙っててください。
ナオ「おもろ! 黙ってて(笑)」
ハナエ「黙ってな(笑)」
――3人はモンアイ時代もなかった?
ナオ「初めてでしたよ、ホントに」
アイカ「凄~い」
ナオ「黙ってて(笑)。まあ、3人でやる日が来るなんて思わなかったし、正直ライヴ中止になっちゃうのかなって」
ハナエ「中止かなって思ったら、〈1人になるまでやります〉って言われて、〈え~〉って。2人まではやるそうです(笑)」
アイカ「そうなんだ!」
ナオ「3人になるのも本番の3日前ぐらいに決まったので、そこから1、2日で全曲を3人の歌割とフォーメーションに変えて練習して。めちゃくちゃ大変だったけど、何とかやりきりましたね」
――だって、4を5にしたばっかりで。
ナオ「そうですね、それがまた混乱して」
レオナ「3人は凄く難しかったです」
ナオ「3人だとすぐ自分の歌割が来るし、誰かが歌ったら次また歌わなきゃいけないみたいな。てんやわんやで」
ハナエ「うん、ずっと歌ってた印象」
ナオ「その本番前は3人で〈もう何とかなるから〉って言いながら、お互いを鼓舞して。で、ライヴが終わった、良かったねって思ったら、次はアイカだけ復活できることになって、〈おめでとう〉なんですけど(笑)」
レオナ「嬉しいけど」
ナオ「ということは、この3人の動きをすべて忘れて4人用に作り直し、でも、サビは歌えないみたいな制限もあったので、そこの構成を変えてまた1から作り直し……モモチが復帰してからも声がほぼ出せない時期があって、ファイナルからすべて元通りで歌えたんですけど」
モモチ「私が歌わない版と歌う版で構成も変わるんですよ。ファイナルまでの間はその両方のパターンを並行して練習していたので」
ナオ「だから5パターンぐらいを使い分けながら、10月まで過ごしてました(笑)」
モモチ「いま、元の体制に戻す練習をしてるんですけど、そのたびに3人が間違えることについては、もう何も言えない。毎度申し訳ない気持ちになる」
アイカ「だよね~」
ナオ「でも、ツアーのファイナルに間に合ったのはホントに良かった」
ハナエ「良かった。その間にレコーディングも進んでたからね」
ナオ「モモチも途中までは声が戻らなくて、この日までに録れなかったらリリース自体が延期になるところまで行ったんだよね。でもホントにパズルのピースがすべて合うかのように何とかレコーディングも間に合って、アルバムが出来上がったんで、汗と涙の結晶です」
モモチ「ホントに汗と涙の結晶(笑)」
――鍛えられましたね。
ナオ「いろんな意味で(笑)。そうですね、確かにこの1年で強くなりました」
