東京で活動を続ける24歳のMCが自身のレーベルから放つサード・アルバムは、前2作同様に東里起(Small Circle of Friends)が全面プロデュースを手掛けた一枚。淡くメロウなトラック群と、孤独な影も差す内省的な語りは、日々に疲れた聴き手の心を癒すかのように寄り添ってくる。冒頭の“Wash”も、その物悲しさが儚く迫る曲。折り重なったメロディアスなフロウが、じわじわと沁みてくる。