複数名義を駆使するフランス人プロデューサーの2作目。ブラック・ムーヴィー調ファンクアフロビートなどを取り込みながら探求する黒いグルーヴは前作同様の小気味良さで、ブギーディスコフィリー・ソウルもメロディアスに披露する手捌きは日本人好みというか、メロウネスやグルーヴ感がフリー・ソウル的。ホール&オーツの名曲を疾走ジャズ・ファンクに仕立て直した“I Can't Go For That(No Can Do)”はその極み。