2024年8月7日 ビルボードライブ東京公演
Photo by cherry chill will.

ロジャー・スミスが復帰した新生タワー・オブ・パワー

結成から数えておよそ58年。半世紀を優に超えるそのキャリアにおいて一度として立ち止まることなく、ファンク/ソウルシーンの最前線を駆け抜けてきたタワー・オブ・パワー。もはやその存在は、音楽界における奇跡の一つと言っても過言ではない。

2024年のビルボードライブ公演、そして昨年の〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉での圧倒的なステージも記憶に新しいなか、2026年4月、タワー・オブ・パワーが再び日本の地を踏む。今回の来日公演も2024年の時と同様、大阪、横浜、東京のビルボードライブを巡るツアー形式となっており、至近距離で彼らの〈オークランド・ストローク〉を浴びることができる貴重な機会となっている。

2024年8月7日 ビルボードライブ東京公演
Photo by cherry chill will.

今回の来日において最も注目すべき点は、バンドアンサンブルの要ともいえる演奏メンバーの1人が交代したことだろう。長年キーボードとボーカルを担い、タワー・オブ・パワーのサウンドに芳醇な色彩を添えてきたロジャー・スミスがその役目を終え、新たにマイク・ジェレルがカムバックを果たしたのだ。

かつて同バンドに在籍し、その実力を高く評価されていたジェレルの復帰は、単なるメンバー交代以上の意味を持つ。エミリオ・カスティーヨとスティーヴン・“ドク”・クプカという、結成時からバンドの核であり続ける2人を軸とした鉄壁のホーンセクションに、ジェレルのダイナミックな鍵盤と歌声が加わることで、バンドは今、新たな充実期を迎えていると言えよう。

2024年には初のホリデーEP『It’s Christmas』をリリースするなど、レジェンドバンドとして安寧に甘んじることなく創作意欲を燃やし続けるタワー・オブ・パワーにとって、ジェレルを迎えたことはさらなる進化へのブースターともなるはずだ。

 

地元オークランドでの熱狂を日本でも体験

そんな新体制となった彼らの来日公演のヒントとなるであろうステージが、今年1月から2月にかけて地元オークランドで開催されたレジデンシー公演〈Back To Oakland〉である。そのセットリストが〈これぞタワー・オブ・パワー!〉と快哉を叫びたくなるような構成だったのだ。

ライブの幕開けにふさわしいゴキゲンなディスコファンク“We Came To Play”から、重厚なグルーヴが炸裂する“Soul With A Capital “S””への流れは、聴き手の身体を強制的に揺さぶるだろう。

さらに16ビートで駆け抜けるファンキーなベースが肝な“Only So Much Oil In The Ground”や、ジェレルの手腕が光る“Squib Cakes”といったバンドのアンサンブルと歌唱が高い次元で融合した楽曲群は、今の彼らが単なるレトロなファンクバンドではないことを雄弁に物語る。

また、セットリスト中盤に組み込まれたジェームス・ブラウンへのリスペクトをこめた壮大なメドレーも忘れてはいけない。“Diggin’ On James Brown”にはじまり、“I Got The Feeling”まで繋がるこの一幕は、彼らがリスペクトするファンクの父への愛を表明すると同時に、タワー・オブ・パワーというバンドが持つ驚異的な瞬発力とスタミナを見せつける場でもある。長らくライブでの定番となっているこのメドレーだが、バンドのオリジナル曲とは異なるプリミティブなパワーに圧倒されるに違いない。

ライブ終盤での“So Very Hard To Go”の切ないメロウネスや、甘いムードのソウルバラード“You’re Still A Young Man”で見せる叙情性は、彼らが卓越したプレイヤーであり、また表現者であることを再認識させてくれるはず。そして最後の“What Is Hip?”で、会場の興奮は最高潮に達するだろう。

4月20日(月)と21日(火)の大阪公演を皮切りに、4月22日(水)から24日(金)までの横浜公演、そして4月27日(月)と28日(火)の東京公演へと続くタワー・オブ・パワーのビルボードライブツアー。58年という重みは、彼らにとっては通過点に過ぎず、マイク・ジェレルという力強いエンジンを再び積み込んだバンドが、2026年の春、日本のファンクシーンに再び火を付ける。

 


LIVE INFORMATION
Tower Of Power
タワー・オブ・パワー

2026年4月20日(月)、21日(火)ビルボードライブ大阪
1stステージ
開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ
開場/開演:19:30/20:30
https://www.billboard-live.com/osaka/show?event_id=ev-21218

2026年4月22日(水)、23日(木)、24日(金)ビルボードライブ横浜
1stステージ
開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ
開場/開演:19:30/20:30
https://www.billboard-live.com/yokohama/show?event_id=ev-21219

2026年4月27日(月)、28日(火)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ
開場/開演:19:30/20:30
https://www.billboard-live.com/tokyo/show?event_id=ev-21224

■チケット料金 ※飲食代金別
【大阪公演】
BOXシート:33,100円(ペア販売)
S指定席:16,000円
R指定席:14,900円
カジュアル:14,400円(1ドリンク付)

【横浜公演】
DXシート DUO:34,200円(ペア販売)
DXシート カウンター:16,000円
S指定席:16,000円
R指定席:14,900円
カジュアル センターシート:15,500円(1ドリンク付)
カジュアル サイドシート:14,400円(1ドリンク付)

【東京公演】
DXシート DUO:34,200円(ペア販売)
DUOシート:33,100円(ペア販売)
DXシート カウンター:17,100円
S指定席:16,000円
R指定席:14,900円
カジュアル:14,400円(1ドリンク付)

※本公演はClub BBL会員、および一般販売をWEB受付のみ実施いたします
※法人会員は電話にてご予約承ります

■メンバー
エミリオ・カスティーヨ(2ndテナーサックス/バンドリーダー)
スティーヴン・“ドク”・クプカ(バリトンサックス/バンドリーダー)
マイク・ジェレル(オルガン)
ジェリー・コーテス(ギター)
デイヴ・リチャーズ(1stトランペット/フリューゲルホルン/トロンボーン)
アドルフォ・アコスタ(2ndトランペット/フリューゲルホルン)
トム・E・ポリッツァー(リードテナーサックス)
マーク・ヴァン・ヴァーヘニンゲン(ベース)
ジョーダン・プラカシュ・ジョン(リードボーカル)
ピーター・アンタネス(ドラムス)