嵐の『ARASHI No.1 ~嵐は嵐を呼ぶ~』(2001年)から『「untitled」』(2017年)までのオリジナル・アルバム全16タイトル(通常盤のみ)の音源がついに全世界で配信スタート。シングルの表題曲はすでに開始していましたが、アルバム曲もデジタル・リリースということで、より多くの音楽ファンが嵐の過去音源に対してアプローチしやすい状況が生まれました。嵐の楽曲といえば、“A・RA・SHI”(99年)、“Love so sweet”(2007年)、“Monster”(2010年)などのヒット曲をイメージする人はぜひともこの機会にアルバム曲を聴いてもらいたい。

 

というわけで、今回は個人的に愛してやまない嵐のアルバム曲をいくつか紹介します。まず、昭和の音楽番組を観て育った40~50代の方には、『Japonism』に収録されている“マスカレード”(2015年)。この曲で嵐は、ジャニーズ事務所の先輩である少年隊に対するオマージュを大胆に表現、特に“仮面舞踏会”(85年)が好きな人にはたまらない仕掛けをたっぷり用意しています。編曲を担当しているのが、どちらも巨匠・船山基紀ということで、聴き比べするのも楽しい。

ちなみに、このアルバムの初回生産限定だった〈よいとこ盤〉には少年隊“日本よいとこ摩訶不思議”(85年)のカヴァー(未配信)が収められていたし、ヒット曲“a Day in Our Life”(2002年)では少年隊“ABC”(87年)をサンプリングしていたし、ショーネン(少年隊の愛称)愛好家にも一聴していただきたい。

 

また、昨年の「NHK紅白歌合戦」で歌唱した初のデジタル・シングル“Turning Up”(2019年)における洋楽的なテイストが好みという人には、『LOVE』のリード・トラック“P・A・R・A・D・O・X”(2013年)を推したい。メンバーの色気たっぷりなヴォーカルをはじめ、J-Pop的な楽曲構成を無視した展開と先鋭的なサウンドは、〈嵐=アイドル〉と思っている人はビックリしてしまうかも。歌っている内容はもちろん、セクシーなダンスを見せつけるミュージック・ビデオは(いい意味で)過剰すぎるフェロモンを放出しています。

ほかにも、嵐のキラキラ感や可愛らしさが堪能できる『Time』の“Love Situation”(2007年)、『Beatiful World』の“遠くまで”(2011年)、『Popcorn』の“Up to you”(2012年)は、シングル曲“Step and Go”(2008年)や“ワイルド アット ハート”(2012年)あたりの聴いているだけで元気が出てくるようなナンバーなので、まずはこのあたりからスタートするのもいいかもしれません。

 

長々と個人的な好みを書き連ねてきましたが、次に期待したいのはシングルのカップリング曲の配信ですかね。おすすめは、“つなぐ”の初回生産限定盤のカップリングに収められている“お気に召すまま”(2017年)。コンサートで5人が仲良さげにこの曲をパフォーマンスしている映像も最高にハッピーなのです。ぜひご検討くださいませ!!!