40歳のバースデーにリリースされたキャリア最後のアルバムは、そのフィナーレを華々しく飾るべくエド・シーランを筆頭に21サヴェージやクリス・ブラウン、アンダーソン・パークら豪華ゲスト勢が参加した2枚組。イントロに続く“No Smoke”から持ち味であるネーム・ドロップを惜しみなく投下してドクター・ドレーや2パックらの名を挙げ、表題曲ではドレーやスヌープの名も織り交ぜて自身のキャリア初期を振り返る。そのアウトロでは故ニプシー・ハッスルによるゲームへのシャウトを挿入して、両者のコラボ曲“Welcome Home”へ繋ぐという展開もニクい。さらにはボビー・コールドウェルやディアンジェロらの名曲をサンプリング・ソースとして贅沢に使った充実しまくりの内容だ。前言撤回して復帰する日を待とう。