これまであちこちの音楽会で美しいハーモニーを紡いできたおおはた雄一と坂本美雨によるデュオが、ようやく初アルバムを作り上げてくれた。言うまでもなくここでも彼らは二人っきりで、宮沢和史のハーモニカが彩りを添えた“星たちの物語”、レナード・コーエン“hallelujah”や宮沢賢治“星めぐりの歌”のカヴァーなど、〈綾〉と表現するのが相応しい歌声の調和ぶりにただただため息。幸せのシャワーがどしゃ降りな好盤だ。