精力的なライヴを通じて信頼とキャリアを積み上げてきた彼だけに、この折にライブとリヴ(人生)を掛けた表題を選んだ意味は明白だろう。1年ぶりのアルバムはそんな主題にも重ねて自身の人生を描いた内容で、それゆえに往時のKalassy Nikoffを連想させるナンバーがあり、自身の“Ding Ding Dong~心の鐘~”をネタ使いして東海の新星¥ellow Bucksを抜擢した“Bussin'”があり、刃頭と組んだ“B-Boy Stance”がある。もっとも同曲がIOを迎えたアーバンな新機軸であることからもわかるように、回顧録ではなく人生の主軸が現在なのは言わずもがな。モダンなフロウで聴かせる曲やMC TYSON×SWAY×R-指定との刺激的な合体、ZORNと〈死〉を歌った本編ラストまで、貫かれた繊細なこだわりが豪快に伝わるドラマティックな一枚!