Answer to Remember、millennium parade、CRCK/LCKS、SMTKなど、幅広いプロジェクトに参加するドラマー石若駿によるライフワーク的なポップス・プロジェクトの最新作『Songbook5』。次世代を担う気鋭の音楽家として大きな注目を集め、この一年で〈合奏形態〉での活動も活発になった君島大空の一年半ぶりとなるミニ・アルバム『縫層』。その君島が全幅の信頼を寄せ、長きに渡って活動をともにしているシンガー・ソングライターの高井息吹の新作『kaléidoscope』。これら3作品が、10月から11月にかけて連続でリリースされる。
それぞれがお互いの作品に参加し、さらにはKing Gnuの新井和輝が君島と高井の、中村佳穂BANDなどで活動する西田修大が石若と君島の作品に参加するなど、音楽家が〈個〉に回帰し、様々なボーダーを超えて関わり合うことで豊かな音楽文化を形成しているエキサイティングな現状が、この3作からはっきりと感じられる。
シンパシーを寄せ合う3人に、それぞれの新作と、共有する感覚について語り合ってもらった中から見えてきたのは、ボーダーを超える上で、同じ景色を共有することの重要性。さあ、想像力の話をしよう。