10枚目のアルバムは、ファースト『三日月』からの人としての歳月とまさに共にある〈最高傑作〉。身近な記憶と分かち難く、またそこからしか生まれえない曲は、盟友の観音クリエイションに加え、ikipedia、Michita、SHIBAOといった新たなビートメイカーとの交流でも温もりに溢れる。地元の飲食店の客との縁をセンチメンタルに綴る“季節”には不覚にも落涙。続く“詩とレンズと箱”と共に歌詞の作りがニクい。