通算14枚目のアルバムは、とりとめのない日常やふとした1コマ1コマを、そのまま差し出していくような掌編20トラックから成る一作。これぞ日記とも言いうるような淡々としたスケッチの集積に、予期せずふと訪れる胸を衝く瞬間が愛おしいのは、誰しもの生活とおんなじ。人となりや日々の生活を映すものとしてこれ以上の形はないんじゃ……とは言いすぎか。 “ラジカセ”はそりゃホロリとしちゃうわ。