昨年の『歳月』『年月』に続いて快調なペースで届いた新作は、曲が完成に至るまでの緻密で繊細なこだわりをそのまま表現に変えた“制作”からスタート。“ツイート”“枚数”など説明的になりかねない主題を人間味のある語り口に落とし込む技量は流石だし、それらを気の利いた小咄では終わらせない音/曲の気持ち良さも言わずもがな。観音クリエイションやikipediaらの叙情的なビートが絶妙の塩梅でストーリーを演出する。