ボカロPを経て活動する女性シンガー・ソングライター、初の全国流通ミニ・アルバム。今年の春以降に制作した楽曲のみが収められているそうで、混沌としたトラックのなかから美しさや切なさが滲む“宿木”、焦燥感のあるイントロから進むにつれて雰囲気の変わる“bʌg”など、エレクトロを基調にした独特の楽曲群と、淡々としながらも繊細なヴォーカルが印象的。これからの活躍が楽しみになる作品だ。