タキシードの3作目を完成後、2019~20年に同一コンセプトで発表してきたソロ・シングル8曲をまとめた新作。レゲエ・ブギーとでも言いたい“Healing”のような曲もあるが、今作ではストーンズ・スロウ時代からの味わいだった70年代スウィート・ソウルのムードを前面に押し出し、魅惑的な裏声を交えて歌う。ウェイン・ゴードンと組んだ“M.O.”や“Only You”でノスタルジーと現代感覚を同居させるセンスも流石だ。