“Lush Life”などのヒットを連発した前作『So Good』(17年)やクリーン・バンディットとの“Symphony”が相乗効果で国際的にブレイクして以来となる待望のサード・アルバム。成功の余波が続くなかでの“Ruin My Life”(18年)がキックオフだったことを思えば遅くなったようにも思えるが、その間に“FFF”のような曲をやれば〈デュア・リパっぽい〉とか言われるような図式に変わってしまったのは確かだろう。幕開けのダンス・ポップ“Love Me Land”からヤング・サグを迎えた“Talk About Love”、マシュメロ作のエレクトロ“WOW”など楽曲はダンサブルな側面を強化。どこかロビンっぽい“Right Here”やモロにアバを思わせる“Look What You’ve Done”などスウェーデンの先達を参照した点が目立つのもおもしろい。