人気占い師〈ラブちゃん〉ことLove Me Doさんが、陰陽五行論に基づいた今月のおすすめMUSICをご紹介します。
PROFILE:Love Me Do
占い師、風水師、占星術師。〈当たり過ぎる占い師〉として話題。最新著書『幸せを運ぶ10の龍の育て方 手のひらで龍を覚醒させよう』好評発売中!
Twitter▶@lovemedo_uranai
今月は癸巳 気持ちが移ろいやすい時期は愛に支えられることで前向きに!
2021年5月の干支は〈癸巳(みずのとのみ)〉です。〈癸〉は陰の水で雨を表し、上から降り注いでくる雨は、天からの恵みや愛情などの〈愛〉がテーマ。雨は色で表すと黒。陰陽五行論の水は、太陽の光が届かない海の底に水が存在するという考えから、色は黒になります。癸は愛情がテーマでもありますが、同時に黒い、闇といったダークな一面も併せ持っています。
一方で〈巳〉は陽の火で太陽を表します。太陽の光が強くなって紫外線が降り注ぎ始める5月。暦の上でも占い上でも5月から夏になります。癸の雨と巳の太陽……五月病という言葉があるように、雨と太陽の狭間で気持ちがコロコロ変わる、5月はそんな月でもあります。心に闇を抱えていても、それを太陽の光が輝かせてくれるような愛情にあふれた曲がおすすめです。
伝統、古典、古いものを大事にしたい月!
癸の雨=天から降り注ぐものは、インプット、勉強、知識という意味もあります。知識というのは自分だけで得るものではなく、古くからの情報や上の世代の人達の教えも大事です。伝統、古典というキーワードを持つ楽曲や、昔の音楽を聴くことも運気アップに繋がります。
今月のオススメ楽曲!
●森高千里 “雨”
タイトルも“雨”、歌詞にも〈雨〉のフレーズがたくさん登場します。〈雨は冷たいけど 濡ぬれていたいの 思い出も涙も 流すから〉……失恋したり、恋愛以外でも何かに失敗したりして悩み苦しんでいる人は、今はそこにしがみついていてもいいけれど、いずれ光がやって来る、明るい太陽が昇って来ます。それまでは森高千里さんの“雨”のような曲聴くのもいいと思います。無理に現状から抜け出そうとせず、今の心の状態を分かってもらえる曲を聴くことで気持ちが落ち着くはずです。
●Aimer “地球儀 with Vaundy”
2021年4月14日にリリースされた6thアルバム『Walpurgis』に収録されている、Vaundyとのデュエット曲(作詞作曲プロデュースもVaundy)。〈愛に飢えてる〉〈感情的に〉〈愛に満ちていく〉〈くっだらない夜に踊ってさ〉〈思い出すような夜に名前をつけて〉〈狂いだしそうな夜に踊って見せてよ〉など愛と夜のフレーズが多用されています。また、感情についても触れています。癸巳のエネルギーが詰まった楽曲なので5月に聴いて運気を高めて下さい。
●ヴァン・ヘイレン(Van Halen)“Can't Stop Lovin' You”
1995年リリースVan Halenの10thアルバム『Balance』からのシングルカットです。サビの〈I can't stop lovin' you〉は訳すと〈愛さずにはいられない〉や〈君への愛が止まらない〉。歌詞を読むと重めの愛の楽曲のように感じます。〈癸〉は、水や愛情がテーマですが、過剰な愛(水)によって大雨になり、洪水や災害を引き起こすという捉え方もできます。“Can't Stop Lovin' You”で歌われるような過剰な愛がプラスなのかマイナスなのか、その結果どうなったのか、押してうまくいったのか、こっぴどくダメだったのか……。そんなことを想像させられる楽曲です。
●Eve “廻廻奇譚”
テレビアニメ「呪術廻戦」第1クールのオープニング・テーマです。歌詞に登場する〈帳〉は、「呪術廻戦」という作品を語る上で重要な言葉。〈癸〉には、〈黒、闇〉というキーワードがあり、それが歌詞の〈夜の帳〉のイメージにぴったりです。また、2番のサビの歌詞〈五常を解いて〉の五、「呪術廻戦」のキャラクター五条悟の五、そして癸巳の五月。〈五〉の漢字が深く関わっています。そんなことを考えていると今すぐ“廻廻奇譚”を聴きたくなってきませんか?
●JUDY AND MARY “BATHROOM”
〈癸〉は〈水〉、〈巳〉は〈陽の火〉を表していますが、水を火で温める=お風呂という捉え方もできます。お風呂を癸巳のキーワードとして考えた時にドンピシャな楽曲が、JUDY AND MARYの“BATHROOM”。恋の歌で、〈BATHROOMは湯気で煙る 身体はほてってるピンク色〉〈素敵な恋に2人でのぼせてみたいのよ〉など、バスタイムと恋愛をかけた歌詞が秀逸です。
●内田雄馬 “Speechless”
テレビアニメ「この音とまれ!」の第1クールのエンディング・テーマ。音と、目に見えないもので繋がっている感覚を表現した楽曲で、〈僕と君の音が重なる時〉の歌詞から信頼や絆や深い愛情を感じる楽曲です。また、「この音とまれ!」で描かれているテーマが、和楽器の〈箏〉。箏をテーマにした学園ストーリーから古典や伝統といった部分も表現されていて、“Speechless”は癸のパワーが込められている楽曲だと思います。“Speechless”を歌っている内田雄馬さんは、「この音とまれ!」の主人公・久遠 愛のCVも担当されています。
●PENPALS “IN THE MORNING”
PENPALSの4thアルバム『PAST LAST SUMMER』の1曲目に収録された“IN THE MORNING”。〈あの朝僕らは夏を待ってた 雨の朝に〉の歌詞から、夏がやって来る感じや(陰陽五行論では5月から夏)、雨のキーワードから5月の運気アップ楽曲に選びました。さらに、〈いつか掴みかけてた〉の歌詞は、太陽や光を掴むような〈チャンス〉を表していたり、〈もう一度探すよ 古いレコードのノイズと共に〉の歌詞からは、過去も糧にして頑張っていくというシーンが想像できます。
●ZIGGY “I'M GETTIN' BLUE”
ZIGGYの1枚目及び6枚目のシングル。〈SO HARD RAIN 降り続く〉〈どしゃぶり〉といった雨のキーワードが登場しますが、その後に〈どしゃぶりの雨が通り過ぎる頃には 探してた言葉見つかるかもしれない〉と続きます。探しものが見つかる、一筋の光が差す、太陽の光が待っていることを想像できる歌詞で、“I'M GETTIN' BLUE”には癸巳の要素が詰まっていると思い選曲しました。