表題はアダム・レヴィーンの幼馴染みでもあったマネージャーの愛称。4年ぶりに届いたこのニュー・アルバムは、前作『Red Pill Blues』(2017年)リリースの1か月後に急逝した彼に捧げられたものだ。その想いは先行ヒット“Memories”(2019年)に顕著だったが、その後のコロナ禍など社会的な出来事やミッキー・マデンの離脱が全体のトーンに大きく作用したのは確かだろう。今回も客演や外部制作陣の起用を推進したアダムの豪華ソロ作というノリながら、もちろん彼のポップセンスはこの選択で大いに活きる。“Beautiful Mistakes”でのメーガン・ザ・スタリオンをはじめ、H.E.R.やブラックベア、故ジュース・ワールド、アヌエルAA × タイニー、スティーヴィー・ニックスら豪華な顔ぶれの揃った佳曲集だ。