イラストレーション 恐竜くん © Masashi Tanaka

ギターとヴァイオリンで奏でる地球史の壮大なロマン

 太古の昔(9960万年前~6600万年前の白亜紀後期)、現在の北アメリカは海で東西に隔てられた2つの大きな島大陸だった。学術上、東のアパラチア大陸に対して西はララミディア大陸と呼ばれ、今のアラスカからメキシコ辺りまで広がっていたという。元ララミディアだった場所からは恐竜の化石が豊富に見つかっており、トリケラトプスやティラノサウルスなど究極の進化を遂げた恐竜が生きていたと考えられている。

 2021年7月17日(土)より、パシフィコ横浜で開催が予定されている〈Sony presents Dino Science 恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~〉はそんなララミディア大陸をテーマに、多彩な視点で当時の生き物の実態を解き明かす博覧会。ヒューストンの博物館に所蔵されている、世界で最も完全な骨格で発見された〈奇跡の〉トリケラトプス標本〈レイン〉を始め、本邦初公開の貴重な骨格標本が集められ、人気恐竜が勢揃い。ソニーのテクノロジーを使った臨場感溢れる展示にも期待が高まるが、本展の公式テーマ曲“ララミディア”も音楽ファンの間で大きな話題を集めている。

宮本笑里, DAITA 『ララミディア』 ソニー(2021)

 同曲の作曲・編曲・プロデュースを担当したのは氷室京介のサポートでも知られる、日本を代表するギタリストDAITA。かつてLAを拠点に全米デビューした際に訪ねた、グランドキャニオンやイエローストーン国立公園の壮大さからもヒントを得て制作した楽曲だとか。そんな彼のギターと互角に渡り合うプレイを披露するのは、クラシックを中心に多ジャンルを高いレベルで演奏できる人気ヴァイオリニスト、宮本笑里。「地球史の壮大なロマンを感じさせつつも現代的な、心躍るメロディーを2人の楽器を通して沢山の方に届けたい」という彼女。既に単曲先行配信中だが、6月30日(水)にはそれぞれのソロ曲も追加したEP盤も発売予定。恐竜を始めとする様々な生き物が共生する生命力を描き出す、このかつてないコラボを聴き逃すな!

 


EXHIBITION INFORMATION
Sony presents DinoScience 恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~
2021年7月17日(土)~2021年9月12日(日)神奈川 パシフィコ横浜 展示ホールA
※会期中無休
※土・日・祝日・特定日は、事前予約/日時指定入場制(先着順)
https://dino-science.com