2年8か月ぶりとなるフル・アルバムは、この間に手掛けた5曲のタイアップ曲を含む全9曲入り。“かたちのないもの”のようなシューゲイズ・ナンバーもあるが、作品のカラーを決定付けているのはピアノのリフレインとストリングスをフィーチャーした楽曲で、ミニマル・ミュージックやポスト・クラシカル的な印象を受ける。そこにミゾベリョウの人懐っこい歌声が加わって、開かれたポップスになっているのが素晴らしい。