マンチェスターの奇才と言っていい彼女。およそ6年ぶりのアルバムは、ソングライティング、演奏、録音を自身で手掛けたまさに純粋なソロ作。従来から持つポスト・パンク、ニューウェイヴ的感覚を残しつつエレクトロを多用した仕上がりで、一般的にイメージされる華やかな80年代風のサウンドとは違い、あくまで硬質でクール、そして攻撃的なのがいかにも彼女らしくていいですね。キレと色気を増したヴォーカルも聴きどころ。