約1年3か月ぶりの新作となるEP。前作のアルバム『健全な社会』に引き続き音数は最小限だが、弾き語り調で始まる冒頭曲“対岸の彼女”のバンド・インする瞬間の力強さ、サビに向かってゆるやかにダイナミズムを増していくアレンジが、これまでにないほどドラマティックでハッとさせられた。ジャケが殺風景だったり、〈床に置いた洗濯物、生乾き〉と歌う“催眠療法”があったりと、憂鬱を隠さないのもyonigeらしくて好き。