数多くのCMやテレビ番組にも出演し日本でも知名度の高いジャズ・ベーシスト、ロン・カーターの評伝。ロン・カーターは1959年にチコ・ハミルトンのグループでデビュー、60年代はマイルス・デイヴィスのグループに参加し、それ以降、数多くのミュージシャンと共演、現在まで第一線で活躍し続けるジャズ界の伝説といえる存在。その活動は多岐にわたり全貌をつかむのも容易ではないため、まさに待望の評伝といえる。マイルスとの逸話、CTI等々の各レーベルでのプロデューサーとの関係、ジム・ホールなど多くの有名演奏家との共演時の話など……興味深い話が満載だ。序文はナット・ヘントフ!