アカペラで始まるオープニング曲“Who am I”が物語るように、彼女の温かくも切ない歌声に身も心も優しく包まれるようなセカンド・アルバムだ。前作よりも歌謡テイストを強めた楽曲が印象的で、“愛が通り過ぎて”のストリングスは椎名林檎の“闇に降る雨”を彷彿とさせたりも。哀切のメロディーが沁みる“rainy rainy rainy blues”、究極のラヴソングと言える“棺”など、悲しい気分にそっと寄り添う楽曲群に癒される。